ライス:9代目キングオブコント王者が告白 「許してくれ~い!」誕生の秘密

インタビューに答えた「ライス」の田所仁さん(左)、関町知弘さん
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インタビューに答えた「ライス」の田所仁さん(左)、関町知弘さん

 最近テレビやCMでちょくちょく見かけるけれど、実はあんまりよく知らない……。そんな、今さら聞けない“ネクストブレーク芸人”の基礎知識を、本人の言葉を交えて紹介。今回は、お笑いコンビ「ライス」をピックアップする。10月に「キングオブコント」で9代目キングとなった2人は、ネタ番組に引っ張りだことなり、17年1月1日放送の「笑いの王者が大集結! ドリーム東西ネタ合戦」(TBS系)では、「M-1グランプリ」の12代目チャンピオンに輝いた「銀シャリ」と直接対決する。2人にブレークの心境、結成の由来、人気ネタの誕生秘話、最近の悩みについて聞いた。

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 よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属している田所仁(たどころ・じん、1982年10月28日生まれ、東京都出身)さんと関町知弘(せきまち・ともひろ、1983年3月2日生まれ、東京都出身)さんのコンビで、2003年4月にNSC東京校9期生として入学した。コンビ名は、日本人が悪いイメージを持たないような名前を探し、お米を嫌う日本人はいないんじゃないかという思いで決定した。日本語ではなく英語にしたのは「さすがに『おこめ』とか『ご飯』ってダサイじゃないですか。『ライス』という横文字でかっこつけた」(田所さん)という。

 キングオブコントの優勝を決めたネタ「命乞い」は、私立探偵風の田所さんに追い詰められた関町さんが、命乞いをしつつどんどん要求を高めていく……という展開で、最初の設定は田所さんが発案して誕生した。「台本上は『頼むよ、助けてくれよ」』という普通の言い方だった」(田所さん)というが、演じる内に関町さんがせりふの語尾に大げさに「くれ~い」を付けるようになり、今の形となったという。

 ライバルは、同期でも仲がいい「しずる」の2人。キングオブコントではライスが優勝したものの、ブレークしたのはしずるが先。関町さんは「しずるは、どっかで『自分たちの方が上だぞ』っていう空気を出してくる。特に村上(純さん)」と語り、「今までおごってもらったから、いつかあいつらに俺たちがご飯をおごる。今はまだまだ。来年あいつらが(キングオブコントで)優勝したら、一緒に番組やりたい」と、ライバルにエールを送っている。

 目標としている芸人は、キングオブコントでも審査員を務めた「さまぁ~ず」や「バナナマン」だ。田所さんは「審査員の方々がドンピシャで尊敬している世代の芸人さんたち。コントに関して、誰しもが尊敬する方々。テレビにめっちゃ出てるけれど、毎年単独ライブをやっているので見習いたい」と思いを語った。

 今後の仕事については、「コントで世に出たんで、今後もコントを大事にしたい」と関町さん。また、M-1王者の銀シャリとの偶然の“米”かぶりを意識してか、「お正月のネタ特番でお米対決もしているし、せっかく銀シャリさんと優勝したので、お米の仕事くれ~い!」とアピールしていた。

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