話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、「キルラキル」などで知られるアニメ制作会社「トリガー」が手掛ける「リトルウィッチアカデミア」です。同社の堤尚子アニメーションプロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
小芝風花、実写映画「魔女宅」から10年
--作品の概要と魅力は。
幼いころに見た魔法ショーで魔女「シャイニィシャリオ」に魅せられた主人公のカガリアツコが魔女専門の学校ルーナノヴァに入学し、そこで巻き起こすドタバタをアニメーションならではのアクションや面白さで描くファンタジーです。作品は2013年の短編でスタートし、クラウドファンディングなどを経て今年やっとシリーズとしてオンエアするところまで来ました。
--テレビアニメの放送にあたり心がけたことは。
一番は間口を広げて、どんな年齢層の方たちが見ても面白いと思ってもらえるように作品やお話を入りやすくするようにを心がけました。そのうえでアニメーションの表現として楽しんでもらえるようにキャラクターの表情やアクション、世界観的に魔法が使えるという部分を強調しながらとにかく楽しい画面になるようにと思いながら制作しています。
--作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは?
作品を作るうえでうれしかったことは、やはりファンの皆さんの支援で支えられて続編を制作できたりしたこともあり、一番大きなお返しはなんだろうと考えたときにやはりそれはテレビシリーズであろうと。それを制作することが可能になったことが一番大きいですね。また文化庁の育成事業からスタートした企画でもあるので、その時に関わってくれた若いスタッフたちがメインとなって作品の原動力になってくれていることです。
アニメーションは若い人たちの力がすごく重要で、彼らがどのくらい踏ん張ってくれるかで可能になる部分がすごく大きくあるので、若い人たちに本当に支えられて作品ができていってるなあと日々感じます。
大変なことは、常に内容がアニメーションとして大変で、毎回新しいシチュエーションや状況が起こるのでバンク(変身など毎回同じ内容を放送するシーンのこと)が使えないという部分などですかね。あと尺が想定よりかなり短くなったり、長くなったりした部分をなんとか調整するのに、結構苦労しましたね。
--今後のみどころを教えてください。
1クール目はアッコの学生生活と共に、ルームメイトのロッテやスーシィなど周りのキャラクターとのかかわりやドタバタがメインでしたが、後半はもうちょっとアッコの成長に重きを置いたストーリーになっていきます。その中でファンの皆さんが一番気になっているであろうシャイニィシャリオの行方や、新たなキャラクターも登場していきますので、どうぞ見届けてもらえればと思います。
--ファンへ一言お願いします。
オリジナルのテレビシリーズとしてトリガーが久しぶりに制作する2クールアニメです。なんとか無事に皆さんに成長したアッコを見届けてもらえるように最後まで走り切れればと思っておりますのでどうぞ最後までぜひ楽しんで見てもらえればうれしいです。
トリガー アニメーションプロデューサー 堤尚子
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