榮倉奈々:安田顕とW主演 「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」実写映画化

映画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」に出演する榮倉奈々さん(左)と安田顕さん (C)2017「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会
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映画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」に出演する榮倉奈々さん(左)と安田顕さん (C)2017「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会

 「Yahoo!知恵袋」の投稿が発端になったコミックエッセー「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」が、榮倉奈々さんと安田顕さんのダブル主演で実写映画化することが25日、明らかになった。榮倉さんと安田さんは結婚3年目の夫婦役で、榮倉さんは夫が帰ってくると必ず死んだふりをしているという、一風変わった妻を演じる。榮倉さんは「ある夫婦の一風変わったコミュニケーションが優しく描かれている映画になってます」と作品を紹介している。

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 原作は、「Yahoo!知恵袋」に実際に投稿された質問が基になった異色のコミックエッセー。2010年にK.Kajunsky(ケー・ケーエージュンスカイ)さんが「Yahoo!知恵袋」に「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか?」という質問を投稿。家に帰る度にさまざまな方法で「死んだふり」をする妻に対してどうしたらいいか、とたずねる奇想天外なその質問が話題となり、翌年には作・K.Kajunskyさん、イラスト・ichida(イチダ)さんでコミックエッセー化。第3巻まで発売され、発行部数は累計15万部を超えている。
 
 映画は、安田さん演じるサラリーマンのじゅんが、ある日、職場から帰宅すると、玄関には口から血を出して倒れる妻・ちえ(榮倉さん)の姿があった。慌ててじゅんが介抱すると、「ククク……」とちえは笑い、かたわらにはケチャップが……ちえは死んだふりをしているだけだった。それからというもの、じゅんの帰宅時にちえは必ず死んだふりをするようになる。ある時はワニにくわれて、ある時は銃で撃たれて、またある時は頭に矢が刺さって……と死んだふりは次第にエスカレート。じゅんは、何を聞いても「月がきれいですね」と笑うだけのちえにだんだん不安を覚え始める……という内容。「デトロイト・メタル・シティ」「神様はバリにいる」などの李闘士男監督がメガホンをとる。榮倉さん、安田さんのほか、小出恵介さん、野々すみ花さんも出演する。

 榮倉さんは「最初にお話をいただいた時の印象は、正直なところ、変わったタイトルだなあ……このタイトルにどんなストーリーがつづられるのか、全く想像がつきませんでした」と作品の印象について話し、役については「演じさせてもらったちえさんは、独特な言葉を使い、独特な表現をする人で、見る人によっては不器用と取れるかもしれません。しかし、夫・じゅんさんとの関係性を見ていると、しっかりと自分の哲学を持ってるように思います」とコメント。安田さんとの夫婦役については「夫婦を題材にした作品は初めてで、2人の生活空間(セット)での撮影は少し照れくさくもありました。安田さんとは3度目の共演となりますが、夫婦のように近い関係性は初めてだったのでやはり照れくさかったです」と話している。

 安田さんは「出演が決定した時は、とにかく懸命に取り組もうと思いました。この作品をきっかけに『夫婦』について、いい意味であらためて思うこともあり、具体的ではなくて申し訳ないのですが、それは見てくださる方々それぞれに感じていただけるとうれしいです」とコメント。榮倉さんとの共演については「榮倉さんとは、榮倉さんが20歳のころ、初めてドラマでご一緒したことがありました。今回久々に現場でお会いできて、うれしかったです」と振り返り、「原作の空気感とは違う監督の世界観、そして榮倉さんの七変化を映画館で堪能していただけたら幸いです」と話してる。

 原作者のK.Kajunskyさんは「この度実写化の話を聞き、自身も映画ファンとして実際に映画にわずかでも携われることがとてもうれしいです。こんな日が来るとは夢にも思いませんでした。こんなことになるなら、あんな適当なHN(ハンドルネーム)ではなくきちんとしたペンネームを名乗っていればよかったと思いました」と投稿時を振り返り、また「一つの投稿から始まり、映画として2時間ほどの話になるとどんな展開になるのかとても楽しみです。我が家であった出来事がスクリーンで映し出されるのかと思うと少し恥ずかしい気持ちもありますが、観賞させていただく時は第三者の目で楽しもうと思っています。そして妻は直視できるのか心配です」と当事者ならではのコメントを寄せている。映画は2018年春公開。

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