日本文学振興会は20日、第157回芥川龍之介賞(以下、芥川賞)と直木三十五賞(以下、直木賞)の候補作を発表した。芥川賞には今村夏子さんの「星の子」など4作、直木賞には柚木麻子さんの「BUTTER」など5作がノミネートされた。受賞作を決める選考会は7月19日午後5時から東京都内で開かれる。
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芥川賞には、太宰治賞を受賞した今村さんが2回目の候補に挙がったほか、同じく候補2回目で新潮新人賞を受賞している古川真人(まこと)さんがノミネート。文学界新人賞受賞の沼田真佑(しんすけ)さん、すばる文学賞佳作受賞の温又柔(おん・ゆうじゅう)さんはともに初候補となった。
直木賞には、山本周五郎賞を受賞している柚木さんが4回目の候補となったほか、オール読物新人賞を受賞している木下昌輝(まさき)さんが2回目、三島由紀夫賞を受賞している宮内悠介さんが3回目の候補に挙がった。すばる文学賞受賞の佐藤正午さん、オール読物新人賞受賞の佐藤巖太郎(がんたろう)さんは初候補となった。
各賞の候補作は以下のとおり。
今村夏子「星の子」(小説トリッパー春号)▽温又柔「真ん中の子どもたち」(すばる4月号)▽沼田真佑「影裏(えいり)」(文学界5月号)▽古川真人「四時過ぎの船」(新潮6月号)
木下昌輝「敵の名は、宮本武蔵」(KADOKAWA)▽佐藤巖太郎「会津執権の栄誉」(文藝春秋)▽佐藤正午「月の満ち欠け」(岩波書店)▽宮内悠介「あとは野となれ大和撫子」(KADOKAWA)▽柚木麻子「BUTTER」(新潮社)