歌手の絢香さん、家入レオさんらを輩出した「音楽塾ヴォイス」から新たな女性ボーカリスト、井上実優さん(19)が今年4月にデビューした。人気テレビアニメ「ドラゴンボール超」(フジテレビ系、日曜午前9時)のエンディングテーマにデビュー曲「Boogie Back」が採用され、自らも「ベジータが好き」というドラゴンボールファンの井上さんに、デビューのきっかけやプライベートについて話を聞いた。
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井上さんは、1997年8月19日生まれ。福岡県出身。小学校6年の時に出場したコンテスト「唐津ジュニア音楽祭」をきっかけに、「音楽塾ヴォイス」を主宰する音楽プロデューサーの西尾芳彦さんと出会い、歌唱、作詞、作曲を学んだ。今年4月19日に「Boogie Back」でメジャーデビューし、8月23日にはメジャー2作目となる「Shake up -EP」を発売する。
子供のころは「歌は、家族とカラオケで歌えればいいかなという感じでした」という井上さん。両親の影響で「サザンオールスターズ」や「DREAMS COME TRUE」、aikoさんといったJ-POPを聴いて育ち、「コンテストは、私に言うと『イヤ』って言うからと、父が勝手に応募していたんです。可能性があるなら何でもやらせたいという教育方針で。それでやむを得ずという感じで、自分なりに毎日、歌ったりしてから臨みました」と振り返る。
当時、連続ドラマの主題歌でもあった福原美穂さんの「LOVE ~winter song~」を歌い、コンテストのヴォーカル・オーディション小中学生の部でグランプリにあたる「西尾芳彦音楽賞」を受賞した。
入塾後は、クリスティーナ・アギレラら海外アーティストの曲を聴き、歌の練習に励んだ。「クリスティーナ・アギレラが大好き。ライブのパフォーマンスや(主演した)映画『バーレスク』を見て、すべてに憧れます。いつか(自分の)存在だけでも知ってもらいたい。憧れていることだけでも伝えたい」と目を輝かせる。日本のアーティストでは音楽ユニットの「Superfly(スーパーフライ)」の越智志帆さんを挙げ、「かっこいいし、彼女の(音楽への)姿勢が勉強になります。もっと研究したい」と憧れを口にする。
デビュー当日の夜は福岡の実家で過ごしたという井上さん。「『おめでとう』と描いたケーキを用意してくれたり、地元の友達が会いに来てくれてプレゼントをもらったりして、すごくうれしかったです」と振り返る。
少年マンガ好きの一面もあり、「少女マンガより少年マンガが好き。大親友は少年マンガしか読まない子で、かなり古いアニメも知っているので、2人で興奮しながら、(マンガやアニメのことを)いつもしゃべっているんです」という。
中でもドラゴンボールは井上さんにとって特別な作品の一つ。「マンガもアニメも“コンプリート”していて昔から大好き。一番好きなキャラクターは悩むんですけど……、ベジータ様かな」と明かし、エンディングテーマに採用されたことについて「アニメに自分の名前を入れてもらっているのを見ると興奮します。うれしいとしか言えない」と顔をほころばせた。
また、最近はファッションやメークなど、女性らしさにも気を配るようになったといい、インタビュー前日にはひまわりの花を買い、部屋に飾ったという。きっかけはブレーク中のお笑いタレントのブルゾンちえみさんだ。
「ブルゾンちえみさんが『絶対に家に花を置くようにしている』『置くのと置かないのとでは女としての意識が違う』と言っていて、素晴らしい! こういうところから入らなければと思って、まねをしてひまわりを買いました。ひまわりは上を向いているので私もこのようになろうと思って」とにっこり。
「音楽が自分を人間として成長させてくれた」という井上さん。今後の目標を聞くと「どんなところにでも現れたいです! 各県のライブハウスを回って、お客さんとの距離を縮めたい。大きな目標としてはワンマンで日本武道館に立ちたいと思っています。(時期は)大きく言ってもいいなら、3年後に」と力強く語っていた。