ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
アニメ「ポケットモンスター」シリーズの20周年記念となる劇場版アニメ「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」(湯山邦彦監督)に、主人公・サトシと冒険する少年・ソウジ役の声優を担当した俳優の本郷奏多さん。原作ゲームのシリーズ初代となる「ポケットモンスター 赤」をプレーし、スマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」もレベル35プレーヤーという「ポケモン」好きの本郷さんに話を聞いた。
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――ポケモンとの出合いは。
最初はゲームボーイの「ポケットモンスター 赤」ですね。小学生1年のとき、兄が「ポケットモンスター 緑」をやっていたので、親におねだりをして、買ってもらった記憶があります。小さいころから父が(80年代に人気だった任天堂のテレビゲーム機)「ファミコン」をやっていて、ゲームが身近にありましたね。物心がついて遊んだゲームで覚えているのは、「スーパーファミコン」の「星のカービィ スーパーデラックス」ですね。
――最も熱心に遊んだポケモンは。
中学生のころに出たゲームボーイアドバンスの「ポケットモンスター ファイアレッド」は、すごく遊びました。「ポケットモンスター 赤」のリメークで、無線アダプターで通信できたのを覚えています。授業中にこっそり対戦して、何度か先生に取り上げられた覚えがありますね。
――他のシリーズもプレーしていますか。
「ポケモン」に関しては、シリーズ全部ではないにしても、ほぼプレーしています。「ルビー・サファイア」「ダイヤモンド・パール」「ブラック・ホワイト」「X・Y」、もちろん「サン・ムーン」もやりました。任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ」も、ポケモンの新作が出るので買いましたよ。ちなみに好きなポケモンは「イーブイ」ですが、今度からは(劇場版アニメでコンビを組んだ)「ルカリオ」にしようと思います。
――「ポケモンGO」も遊んでいる?
やりましたね。あまりの人気に人が集まりすぎて問題になった(同種類のポケモンがたくさん出現する)「巣」があった時代に、帽子をかぶり腰からモバイルバッテリーを提げて、ポケモントレーナーのような姿で、世田谷公園へ行きました。誰もがポケモンに夢中で、(プレーする僕に)気付かれませんでしたよ。ミニリュウを集めてカイリュウを作りましたね。レベルは35でしょうか。
――他のゲームも好き?
アクションゲームが好きで、スライディングやチャージショットがない時代の「ロックマン」が好きですね。「ドラゴンクエスト」もオンラインゲームの「10」を「かなた」という名前でプレーしました。「10」はプレー時間が表示されないので、どのくらい遊んだのか見当もつきませんが……。
―-―他にも趣味がある?
趣味が多いので、50種類ぐらいでしょうか。今だとサバイバルゲームですね。学生のころの友達ら30~40人で貸し切ってやっています。他だとマージャンで、プロと打ったりしますよ。後は苦手な絵を描けるようになりたいですね。弱点をつぶす作業が好きなんです。
◇ポケモン声優「何が何でもやりたい」
――ポケモンの声優オファーを知ったのは。
マネジャーさんから「ポケモンの声優に興味あります?」と聞かれたので「え? ポケモン大好きですよ」と答え、同時に「何が何でもやりたい」と思いました。オファーが来た時は、悪役かなと思っていたので、サトシと一緒に冒険できるのがうれしかったですね。
――ソウジ役を演じて面白かったことは。
ポケモンに指示を出すときは気持ちよかったですね。今までは、ゲーム(という仮想)の世界で「コマンド」からボタンでポチポチやっていたわけですから。
――逆に大変だったことは。
最初は、敵から技を受けた時に、ダメージを100%受けたような芝居をしていたんですが、監督から「やられても気持ちは前を向いていてくれ」と言われましたね。つまり敵からダメージは受けたけれど、ここから反撃に行くぜというメンタルでないといけないわけです。ポケモントレーナーは、自分が一番強いと思っていて、敵に負けるわけがないと思っているから、勝負をあきらめているようなリアクションはいけないと。今回の劇場版アニメでも、(強いポケモンの)エンテイに勝てるわけがないのに、皆がエンテイを「ゲットしてやる」という対応をしていますよね。みんな自分が一番強く、更に強くなりたいと思っているわけです。
――俳優だけでなく、声優としても活躍しています。
役者の仕事は中学からやっていて、声優を目指したことはないのですが、アニメが好きなのでやってみたい感覚はありました。今でこそ俳優がゲスト声優をすることが増えましたが、10年ぐらい前は俳優が声優やることはあまりなかったので。その時代にアニメ「BTOOOM!」で縁があって声優をさせてもらったことは幸運でしたね。
――俳優と声優の違いは。
映像のお芝居は、声のトーンはもちろん、表情や間などいろいろなものを使って表現できますが、アニメは、表情は出せず、間も指定されるので、表現で介入できる要素が少なく、本当に大変です。俳優と声優は、もう別モノですね。
――最新作の見どころは。
サトシたちが雨宿りをして、ピカチュウがサトシに顔を寄せるシーンですね。あのシーンを見たときは「ピカチュウ、お前はなんて可愛いんだ!」と思いました。今回の劇場版アニメは、ピカチュウが大好きになりますよね。他にも、冒頭でピカチュウがヒモでぐるぐるに巻かれて、サトシに引っ張られてしぶしぶ歩くシーンがあるのですが、同じシーンをテレビアニメで見たのを覚えています。これまでの劇場版アニメシリーズの中でも最高傑作かなと思います。
――本郷さんにとっての「ポケモン」とは。
一番長い間好きな作品ですね。アニメの声優として出演もさせていただいたし、ポケモンが続く限り好きでいようと思っています。
<プロフィル>
ほんごう・かなた=1990年11月15日生まれ。宮城県出身。2002年公開の映画「リターナー」(山崎貴監督)で俳優にデビュー。アニメの声優としても活躍している。趣味の一つにガンプラ作りも。
◇
「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」は、人気ゲーム「ポケットモンスター」が原作の劇場版アニメ最新作。テレビアニメの放送開始20周年を記念した作品で、サトシとピカチュウの出会い、20年前に放送された初回放送のラストで、サトシとピカチュウが伝説のポケモン・ホウオウに「いつか、会いに行こうぜ!」と誓った約束の続きが描かれる。
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