女優の柴咲コウさん主演のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の第36回「井伊家最後の日」が10日に放送される(総合、午後8時ほか)。家康(阿部サダヲさん)と氏真(尾上松也さん)の和睦成立により、いったん落ち着きを見せる井伊谷(いいのや)。ここで井伊家を再興すべきか、断念すべきか、思い悩む直虎(柴咲さん)は、当主として家臣や領民のため、涙ながらに大きな決断を下す……。
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家康は同盟を結ぶ武田に断りなく、今川との間に和睦を成立させ、これにより遠江一帯が徳川の支配下となり、井伊谷もいったん落ち着きを見せる。そんな折、常慶(和田正人さん)は直虎の元を訪れ、井伊家嫡男の虎松(寺田心君)を松下家の養子として迎えたいと願い出る。この話を受け入れれば、井伊家の再興を諦め、死んでいった直親(三浦春馬さん)や政次(高橋一生さん)の思いを無駄にしてしまうと、直虎は思い悩む。
「おんな城主 直虎」は56作目の大河ドラマで、森下佳子さん脚本のオリジナル作品。幕末の大老・井伊直弼の先祖で、徳川家康の重臣・井伊直政の養母に当たる主人公・直虎が男の名で家督を継ぎ、今川、武田、徳川が領地を狙う中、仲間と力を合わせて国を治め、幼い世継ぎの命を守りながら生き延びていく物語。
第35回「蘇(よみが)えりし者たち」では、家康は、気賀の堀川城を攻略するにあたり、まずは城内に捕らえられた領民を逃がすことを方久(ムロツヨシさん)に約束していたが、徳川家臣の酒井忠次(みのすけさん)はこの約束を破り、気賀の民を惨殺してしまう。知らせを受けた直虎は気賀に駆けつけるが、そこには瀕死の状態の龍雲丸(柳楽優弥さん)の姿が。高熱にうかされ、生死の境をさまよう龍雲丸に、直虎は懸命の治療を施す……という展開だった。
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