LPGA女子ゴルフ:アン・シネ選手「実力のある選手と戦うのは楽しみ」 自国開催の大会に参戦

アン・シネ選手 (C)Getty Images
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アン・シネ選手 (C)Getty Images

 LPGA女子ゴルフツアーの第28戦「LPGA KEBハナバンク選手権」が12日、韓国の仁川国際空港に隣接する「スカイ72GC」で開幕する。WOWOWでは連日生中継で放送する。同大会に参戦する韓国のアン・シネ選手に意気込みなどを聞いた。

ウナギノボリ

 ◇自国開催のLPGA大会は「とても楽しみ」

 ――コースの印象はどうですか。

 このコースはしばらくプレーしていないです。このコースはフラットで、芝がベントで少し変わっています。フェアウエーからグリーンに打つときには、よりスピンをかけられます。他の韓国のゴルフ場とはそこが違う点です。また、海に近いので風も予想されます。でも、私は風の吹くニュージーランドで育っていますし、ベントで海の近くなので好きなコースです。

 ――どのように戦いたいですか。

 2週間のオフがあったので少し不安です。韓国で戦うのは久しぶりなのですが、とても居心地が良いです。両親もいますし、親戚や友達が応援しに来てくれるのでとても楽しみです。実力のあるLPGA選手と戦うのは楽しみです。

 ――ゴルフのプレー中に心がけていることは。

 いつも一打、一打に集中することを心がけています。ニュージーランド代表だったころ、いつもマネジャーがその言葉を繰り返しました。ティーオフする前に「一打、一打に集中すること」と言われました。私は今もそれを意識しています。

 ◇日本ツアー参戦を振り返って「あんなに注目を受けるとは……」

 ――今季を振り返っていかがですか。

 韓国ではツアー参戦9年目になります。日本と韓国のツアーに出場できる日が来るとは思ってもいませんでした。とても忙しいシーズンでしたが、ここまでとても楽しい1年を過ごしています。

 ――日本ツアーで戦ってどうでしたか。

 びっくりしました! あんなに注目を受け、ファンから愛されるとは思ってもいませんでした。私は日本でいろいろなことを経験し、その文化をもっと知りたかったので日本に行きました。ファンに何かを求めているわけではなかったのですが、たくさん応援してくれました。それでまた日本に行きたくなりました。元々は短期間の予定でしたが、予想以上に多くの時間を日本で過ごすことにしました。

 ――日本のどこが好きですか。

 まずは人ですね。日本人はとてもフレンドリーで親切で礼儀正しくて、思いやりがあります。韓国との文化は少し違い、私たちは日本人ほど褒め合ったりはしません。でも、日本人はお互いに敬意を払うことに慣れていると思います。いつも前向きです。ゴルフはメンタルなスポーツなので、ゴルファーとして日本の文化を取り入れることは大事なことだと思います。

 ◇ゴルフを始めたきっかけは父

 ――ゴルフを始めたきっかけを教えてください。

 父はプロゴルファーになりたかったのですが、その夢はかないませんでした。私はその夢を引き継いだのです。父の影響はとても大きいです。小さいころの私は、学校に行ったり友達と遊んだりと普通の生活を送りたかったのですが、父が「ゴルフの才能がある。将来はうまくいく」と言ってくれて、ゴルフを始めました。彼は、私にいつも大きな夢を抱いています。父にゴルフを勧められなかったら、今ここでゴルファーとしてインタビューを受けていることもなかったかもしれません。

 ――人生のゴールは何ですか。

 ゴールは毎年変わります。親が病気になる前は、世界一のプロゴルファーになるということで、彼らもそれを望んでいました。でも、両親と私のゴールは変わりました。両親は病院で大変な時期を過ごしてきたので、ゴルファーとしてだけではなく、家族として、娘として、女性としてハッピーな人生を過ごしてほしいと思うようになりました。そのときから違う人生を見つけました。(今は)家族や友達との時間を大切にしています。これまではゴルフが全てでしたが、今は違います。(今のゴールは)選手として、女性として、そして娘として、いつもハッピーでいることです。

 *……WOWOWでは、アン・シネ選手らが出場する「LPGA KEBハナバンク選手権」を12~15日まで連日生中継。12日は正午からWOWOWプライムで、13~15日は正午からWOWOWライブで生中継する。初日は無料放送。

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