i☆Ris:3枚目アルバムでそれぞれの個性を発揮 「泣いちゃいそう」な楽曲も

11月1日に3枚目のアルバム「WONDERFUL PALETTE」を発売する「i☆Ris」
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11月1日に3枚目のアルバム「WONDERFUL PALETTE」を発売する「i☆Ris」

 デビュー5周年を迎えた6人組声優アイドルユニット「i☆Ris(アイリス)」の3枚目のアルバム「WONDERFUL PALETTE」が、11月1日に発売される。リーダーの山北早紀さんが「メンバーそれぞれの色を出したアルバム。全員のソロ曲が入っているのは初めてですしね」と話すように、メンバーそれぞれの個性を楽しめる内容になった。6人に、新作に込めた思いを聞いた。

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 ◇山北は色っぽい昭和路線 芹澤が今、感じていることは…

 i☆Risは2012年に「アニソン・ヴォーカルオーディション」に合格した山北さん、芹澤優さん、茜屋日海夏さん、若井友希さん、久保田未夢さん、澁谷梓希さんの6人で結成。アニメ「プリパラ」にメンバー全員が声優として出演し、「第10回 声優アワード」の歌唱賞に選ばれたことも話題になった。昨年11月には日本武道館(東京都千代田区)でライブを成功させた。

 「WONDERFUL PALETTE」には、アニメ「プリパラ」のオープニングテーマ「Shining Star」「Ready Smile‼︎」やアニメ「双星の陰陽師」のオープニングテーマ「Re:Call」のほか、メンバーそれぞれのソロ曲なども収録される。

 山北さんのソロ曲「Heart Crash!」は大人っぽく、昭和歌謡のようなメロディーが印象的だ。山北さんは「以前、ライブで昭和歌謡コーナーをやったところ好評だったので、昭和路線を攻めてみました。メロディーは昭和っぽいけど、アレンジが現代的。昭和と現代の融合です! 新しいジャンルかな? 歌う時は色っぽさも意識ました。i☆Risは可愛い系の歌い方が多いので、また違う一面を楽しんでほしいですね」と話す。

 芹澤さんはソロ歌手としても活動している。4月に発売されたソロデビューミニアルバム「YOU&YOU」は、可愛さを前面に押し出したが、今回のアルバムに収録されるソロ曲「キミノカノウセイ」は少し雰囲気が違う。芹澤さんが自身で作詞も担当、「傷ついても苦しんでもいいから」などといった意味深なフレーズもある。「ソロ活動の時は、みんなが好きな芹澤優!というイメージでした。今回はそれとは違いますね。これまで言ったことがなかったこと、今、感じていることを歌詞にしました。照れくささもありますね」と説明する。

 茜屋さんのソロ曲「Dear…」はバラードだ。「元々、バラードが得意だったんです。でも、アイドルはアップテンポの曲が多いので、最初の頃は苦戦して、模索したこともありました。ここにきて、元々得意だったバラードを歌いたかった。作詞は、好きなように書いていいということだったので、自分のおばあちゃんについて書きました。大事な人のことを考えて聴いてほしいですね」という思いがあった。

 ◇久保田のアイドルスイッチがオン! 若井は素を見せる

 若井さんは、2枚目のアルバム「Th!s !s i☆Ris‼︎」でもソロ曲「My Bright…」に挑戦した。ロック調で、i☆Risのライブでは、若井さんが激しくロックナンバーを歌うこともあった。一方、今回のアルバムに収録されたソロ曲「Growing days」はロック調ではなく、作曲、作詞にも挑戦した。「ロックな自分は作っているところもあります。こっち(『Growing days』)が素なんです。今回は飾らずに素の自分でいきたかった」と語る。

 久保田さんはソロ曲「Lovely Time」について「アイドルとしての自分の主題歌にしたかった」と説明。「私は歌もダンスも苦手だったけど、5年の活動の中で経験を積み上げてきました。5年やってきて、ファンの方と一緒に作ってきた“アイドル久保田”をイメージしました。アイドルスイッチをオンにして歌いました!」と話すように、可愛い楽曲に仕上がった。

 澁谷さんのソロ曲「DETERMINE」はバンドサウンドで、澁谷さんが敬愛しているというYOUSAYさんが作詞、作曲を手掛けた。「好きなことを、好きな人たちとやりたかったんです。自分でYOUSAYさんにオファーをして、会社にプレゼンもしました。自分が作りたい世界があり、それを突き詰めていきたいんです!」と熱い思いを明かす。澁谷さんはこれまで、i☆Risの衣装もプロデュースするなど、アイドル、声優以外の才能も発揮してきた。「自分に足りないことを勉強する時間が好きなんですね」と貪欲な姿勢を見せる。

 ソロ曲だけが聴きどころというわけではない。若井さんが作詞、作曲を担当した「パズル」も収録され、芹澤さんは「名曲ですよ。友希さん、すごい……」、山北さんは「歌っていて泣いちゃいそう。メンバーが作った曲ということもあって、いろいろ感じるところがあるんです」と絶賛する。

 今度のアルバムでは、メンバーが自分たちをプロデュースすることで、より「らしさ」を発揮した。若井さんは「自分たちが好きなことを発信できることがうれしい。恵まれていますね」としみじみ語る。

 ◇デビュー5周年記念ライはヘトヘトになる!

 i☆Risは11月6、7日には府中の森芸術劇場どりーむホール(東京都府中市)でデビュー5周年記念ライブ「i☆Ris 5th Anniversary Live」を開催する。若井さんは、ライブについて「感動よりも楽しい!をテーマにしています。ファンの皆さんをヘトヘトにさせる! 私たちもヘトヘトになります。運動量がすごいことになりそう」と意気込む。

 芹澤さんは「攻めます!」、山北さんは「5年は節目。昨年は武道館も経験しましたが、もっともっと先を目指すのがi☆Ris。6日と7日ではライブの内容が全く違う。両方楽しんでいただきたいですね」と語る。3枚目のアルバム、デビュー5周年記念ライブと今後の活動がますます注目される。

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