浜野謙太:ファンクから演歌へ“転身” 「混乱」も演歌界のプリンスの歌唱法に落ち着く

連続ドラマ「男の操」の会見に出席した浜野謙太さん
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連続ドラマ「男の操」の会見に出席した浜野謙太さん

 ミュージシャンで俳優の浜野謙太さんが6日、東京・渋谷のNHKで行われた主演連続ドラマ「男の操」(NHK・BSプレミアム)の会見に出席。普段はファンクバンド「在日ファンク」のボーカルとしても活躍する浜野さんは、今回、売れない演歌歌手を演じており、歌唱指導の先生から今までの歌唱法を「全部、捨ててください。一からです」と言われたといい、「演歌は日本語を分かりやすく、美しく伝えるという(指導が)すごく細かくて、最初は混乱して分からなくなった。でも日本語をキレイに発音して伝えるっていうことは真心を伝えるってことなのかなって痛感した。僕の音楽キャリアの中でも重要なことになった」と振り返った。

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 浜野さんは普段の音楽活動での歌唱法を「洋楽寄り。ブラックミュージック、ジェームズ・ブラウンみたいにシャウトしている」といい、一方で演歌は「日本語を分かりやすく、美しく伝える。歌詞の世界観をとにかく意識して伝える」と違いを説明。さらに2015年、16年の紅白歌合戦に出場した演歌歌手・三山ひろしさんの名を挙げ、「やっているうちに、三山ひろしさんという演歌界のプリンス(の歌い方)が、とにかく一語一語がキレイで、その方の歌い方になった」と語った。

 ドラマは、業田良家さんの同名マンガが原作。五木みさお(浜野さん)は売れない演歌歌手。妻・純子(倉科カナさん)はすでに世を去り、ひとり娘のあわれ(粟野咲莉ちゃん)とふたりで「いつか紅白歌合戦に出るぞ」との決意を胸に、持ち歌「男の操」の地道な営業に励んでいるが……という内容。夢に向けて奮闘するみさおの姿に加え、アパートの隣人の万田(川栄李奈さん)とのほのかな恋も描かれる。

 会見には倉科さん、子役の咲莉ちゃん、安達祐実さん、佐藤隆太さんが出席。浜野さんは「すごい才能のあるキャスト陣と一緒で、終わったあとに死んでもいいっていうくらい幸せ。できあがりも素晴らしくて。自分でいうのは難しいところなんですけど、いいものが流れている。この時代の一つの出来事として目撃してほしい」とメッセージを送っていた。
 
 12日から毎週日曜午後10時に放送。全7回。

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