彩羽真矢:元宝塚の異色アイドル 京フィルと“肌着の弓”生演奏で熱唱

肌着の弓で演奏する京都フィルハーモニーをバックに熱唱する彩羽真矢さん
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肌着の弓で演奏する京都フィルハーモニーをバックに熱唱する彩羽真矢さん

 元宝塚歌劇団男役という異色アイドルの彩羽真矢(あやはね・まや)さんが12日、流通科学大学(神戸市西区)の学園祭でミニライブを行い、京都フィルハーモニー室内合奏団(京フィル)とのコラボで、下着メーカー「グンゼ」の肌着で作られた弓を使った演奏をバックに自身のオリジナル曲を披露した。

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 彩羽さんは、宝塚歌劇団宙組で男役として活躍し、2008年に退団。宝塚時代はコスプレやアニメが大好きというオタク趣味を隠していたが、14年に人気ゲーム「アイドルマスター」の楽曲「GO MY WAY!!」の“踊ってみた動画”をニコニコ動画に投稿し、3日間で20万回以上視聴され話題となった。翌年に、CD制作費30万円をクラウドファンディングで募り、わずか3日間で目標金額を達成して、30歳を超えてアイドルデビューを果たし、FMOH!のラジオ番組「朝までアニソン」でラジオDJも務めるなどオタクアイドルとして活躍している。

 イベントでは、グンゼと京フィルのコラボで開発した新感覚肌着「KIREILABO(キレイラボ)」の生地を使った弦楽器用の弓を使った生演奏で、彩羽さんのセカンドシングル「私は地球」を熱唱。彩羽さんは「レコードを聴いているような、どこか懐かしい音色で、人の心に寄り添うような歌い方をしようと思った」と語った。肌着の弓でビオラを演奏した京フィルの松田美奈子さんは「懐かしい感じの音がした。でも、思っていたより力強い音が出た。ストラディバリウスなどの名器と同じような独特の摩擦音がする。肌着で作った弓には名器に通ずる何かがあるのかもしれない」と話していた。

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