これも学習マンガだ!:里中満智子×堀江貴文トークショー マンガの未来「広がっていく」

「これも学習マンガだ!」のイベントでトークショーに出席した(左から)堀江貴文さん、里中満智子さん、ファシリテーターの山内康裕さん
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「これも学習マンガだ!」のイベントでトークショーに出席した(左から)堀江貴文さん、里中満智子さん、ファシリテーターの山内康裕さん

 マンガ家の里中満智子さんらが学びにつながるマンガを普及していく事業「これも学習マンガだ!~世界発見プロジェクト~」(日本財団主催)で、2017年に選書したマンガ50作を発表するイベントが22日、東京都内で開催された。

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 イベントでは選書委員長の里中さんと、今年から選書委員に加わったライブドア元社長の堀江貴文さん(現SNS media & consulting ファウンダー)とのトークショーも行われた。

 里中さんは同プロジェクトでの選書のこだわりポイントについて「この作品に気づいてほしいということ。また、これを読むと人生が豊かになると信じて選んでいます。あとは、自分が好きかどうかですね」と明かした。堀江さんは「僕もたくさん読んでいる中で、思わず没頭するマンガを選んだ。好みはノンフィクション系」と話した。

 また、マンガの未来について、里中さんは「広がっていくと思います。デジタル化によってどういう形で読者の手に渡るかは、これからどんどん変わる。国境、男女関係なく公平な世界になる」と予想。堀江さんは「これから 新しいフォーマットが出てくると思う。いままで発表の場がなかった人たちにも、デジタルなら(可能性は)ある。中国など海外なども視野に新しい作品をデジタルで広げられれば」と話した。

 ◇2017年度選書50作品タイトル( )内は作者(敬称略)

 <文学(2作品)>「谷崎万華鏡 谷崎潤一郎マンガアンソロジー」(榎本俊二/今日マチ子/久世番子他)▽「徒然草―マンガ日本の古典」(バロン吉元)

 <生命と世界(8作品)>「機械仕掛けの愛」(業田良家)▽「透明なゆりかご」(沖田×華)▽「鋼の錬金術師」(荒川弘)▽「漂流教室」(楳図かずお)▽「ブッダ」(手塚治虫)▽「鬼灯の冷徹」(江口夏実)▽「星守る犬」(村上たかし)▽「虫と歌-市川春子作品集-」(市川春子)

 <芸術(2作品)>「劇画漂流」(辰巳ヨシヒロ)▽「月影ベイベ」(小玉ユキ)

 <社会(9作品)>「刑務所の中」(花輪和一) ▽「ゴールデンカムイ」(野田サトル)▽「最強伝説黒沢」(福本伸行)▽「傘寿まり子」(おざわゆき)▽「逃げるは恥だが役に立つ」(海野つなみ)▽「羊の木」(山上たつひこ/いがらしみきお)▽「フイチンさん」(上田としこ) ▽「フイチン再見!」(村上もとか)▽「闇金ウシジマくん」(真鍋昌平)

 <職業(6作品)>「王様の仕立て屋~サルト・フィニート~」(大河原遁)▽「Good Job」(かたおかみさお)▽「重版出来!」(松田奈緒子) ▽「銭」(鈴木みそ)▽「総務部総務課山口六平太」(林律雄/高井研一郎)▽「電波の城」(細野不二彦)

 <歴史(3作品)>「ギャグマンガ日和」(増田こうすけ)▽「疾風の勇人」(大和田秀樹)▽「歴史劇画大宰相」(戸川猪佐武/さいとう・たかを)

 <戦争(2作品)>「国境を駆ける医師イコマ」(高野洋)▽「ペリリュー‐楽園のゲルニカ‐」(武田一義)

 <生活(7作品)>「犬を飼う」(谷口ジロー)▽「男おいどん」(松本零士)▽「げんしけん」(木尾士目) ▽「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(秋本治)▽「はじまりのはる」(端野洋子) ▽「ふくしまノート」(井上きみどり)▽「ものがたりゆんぼくん」(西原理恵子)

 <科学・学習(4作品)>「アイアンバディ」(左藤真通) ▽「暗殺教室」(松井優征)▽「Q.E.D.証明終了」(加藤元浩)▽「ミノタウロスの皿」(藤子・F・不二雄)

 <スポーツ(2作品)>「タッチ」(あだち充)▽「弱虫ペダル」(渡辺航)

 <多様性(5作品)>「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち」(田中圭一)▽「母さんがどんなに僕を嫌いでも」(歌川たいじ)▽「淋しいのはアンタだけじゃない」(吉本浩二)▽「ツレがうつになりまして。」(細川貂々)▽「プロチチ」(逢坂みえこ)

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