MD松尾のヒット解析:「ゼノブレイド2」がトップ 「龍が如く」「地球防衛軍」「仮面ライダー」とPS4新作ラッシュ

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 人気RPGの新作「ゼノブレイド2」(NS、任天堂)が予想通り首位を獲得。同シリーズとしても歴代最高の初動を記録しており、その点では期待を上回っています。「信長の野望・大志」(PS4、コーエーテクモゲームス)はややスロースタートですが、メインユーザーの30代にとっては、年末年始の予定も見越せる12月中旬の発売だった前作と比べると、さすがに11月末の発売はやや早かったということでしょう。ここから伸びてくると思います。

 スマホ版の「どうぶつの森 ポケットキャンプ」の配信に伴い急浮上した「とびだせ どうぶつの森 amiibo+」(3DS、任天堂)は、年末商戦中ということでランキングこそ11位に下げたものの、販売数はさらに伸びています。

 ◇今週の動き

 今週はPS4の新作ラッシュで、トップ3も総入れ替えになるでしょう。トップと予想しているのは「龍が如く 極2」(PS4、セガ)。シリーズ最高の販売数を記録した「龍が如く2」のフルリメークとあってかなり支持されるのでは。新作シナリオをはじめとした追加要素が豊富なのも好材料です。

 続くのは「地球防衛軍5」(同、ディースリー・パブリッシャー)か。元々カルト的な人気のタイトルでしたが、前作でブレーク。今回も予約が絶好調で、シリーズ最高の初動売り上げ記録を更新してくれると期待しています。3位には「仮面ライダー クライマックスファイターズ」(同、バンダイナムコゲームス)が入りそう。さらに、9日には発売日から遊べる「モンスターハンター:ワールド」(同、カプコン)がプリインストールされたPS4本体のリオレウスモデルが発売されるほか、10日には「モンスターハンター:ワールド」の体験版が配信開始と、PS4が大いに盛り上がりそうです。

 ◇ランキングは次の通り(11月27日~12月3日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 ゼノブレイド2(NS)

2位 ポケットモンスター ウルトラムーン(3DS)

3位 ポケットモンスター ウルトラサン(3DS)

4位 スーパーマリオ オデッセイ(NS)

5位 信長の野望・大志(PS4)

6位 スプラトゥーン2(NS)

7位 カービィ バトルデラックス!(3DS)

8位 Call of Duty:WWII(PS4)

9位 マリオカート8 デラックス(NS)

10位 ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン ダブルパック(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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