のり平アニメ:「ごはんですよ!」の懐かしCMが完全復刻 60周年記念でデジタル映像に

デジタル映像として復活した「のり平アニメ」のワンシーン
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デジタル映像として復活した「のり平アニメ」のワンシーン

 「江戸むらさき ごはんですよ!」などで知られる食品メーカー桃屋の「のり平アニメ」の新CMが26日、公開された。新CMは、同CM誕生60周年を記念し、過去作品をデジタル映像で完全復刻したもので、「オムニバス マラソン」など3編あり、2018年1月5日から全国で放送される。制作には人気長寿アニメ「サザエさん」を手がけるアニメ制作会社「エイケン」が携わっている。

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 「のり平アニメ」は、当時、テレビCMが面白くない退屈なものというイメージが強かったため、番組並みに面白いものを作ろうという発想から、新聞広告に起用していた俳優でコメディアンの三木のり平さんをアニメ化。誰もが知っている話をパロディーにするところから誕生し、1958年に「助六」編として初登場した。

 今回は、73年の「江戸むらさき ごはんですよ!」の発売当時に放送された「オムニバス」編と、80年から長期間放送された「川柳」編が、エイケンの技術によってデジタル映像化された。三木さんの声もそのままで「オムニバス マラソン」「川柳 寝ぼすけ」「川柳 長電話」の3編として完全復刻した。

 制作を手がけたエイケンのスタッフは「アナログ作品をデジタルでリメークをするという難題にデジタル世代の若いスタッフは、試行錯誤のスタートでした」と苦労を明かし、「過去のCMを実際に見ていた世代の先輩たちのアドバイスを頂きながら作業を進めました。参考ムービーの劣化がなかった場合と資料のセルの色彩を参考に想像し、なおかつ、昭和っぽい“くすみ”を入れた色で再現をしました。デジタル特有の発色が出ないようにすることが一番苦戦しましたが、背景美術も、PCで彩色をせず手書き彩色で忠実に再現してセル画とマッチングさせ今回の作品に仕上がりました」と説明している。

 また放送に先駆け、27、28日に、これまでの「のり平アニメ」のセル画や三木さんのイラストなど50点以上が展示される「のり平アニメ展」が、東京・銀座のギャラリー「石川画廊」(東京都中央区)で開催される。

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