2018年オススメ映画・マンガ実写化編:「いぬやしき」「坂道のアポロン」「リバーズ・エッジ」…人気マンガが続々実写化

映画「いぬやしき」のビジュアル (C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉/講談社
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映画「いぬやしき」のビジュアル (C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉/講談社

 2017年は「銀魂」や「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第一章」「鋼の錬金術師」など人気マンガを実写化した作品が数多く公開され話題になった。18年も、お笑いコンビ「とんねるず」の木梨憲武さん主演で、奥浩哉さんのマンガを実写化した「いぬやしき」、人気グループ「Hey! Say! JUMP」の知念侑李さん主演の「坂道のアポロン」、二階堂ふみさん主演の「リバーズ・エッジ」など、注目作が公開を控えている。18年に公開されるオススメのマンガ実写化作品をピックアップして紹介する。

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 ◇木梨憲武がサイボーグ化! 悪を演じる佐藤健にも注目

 「いぬやしき」(佐藤信介監督、4月20日公開)は、「GANTZ(ガンツ)」で知られる奥浩哉さんが14年にマンガ誌「イブニング」(講談社)で連載を開始し、17年に幕を閉じた同名のマンガが原作。17年に放送されたテレビアニメも話題を集めた。未知の機械の体を手に入れたさえない初老の男性の活躍や苦悩などを描いたSF作品で、木梨さんが謎の事故に巻き込まれ、目を覚ますとサイボーグになっていた定年間際のサラリーマン・犬屋敷壱郎、佐藤健さんが犬屋敷と同じく未知の機械の体を手に入れ、徐々に悪事に手を染めていく高校生・獅子神皓を演じる。佐藤さんは、初の悪役挑戦となる。

 メガホンをとる佐藤監督は、映画「GANTZ」シリーズ(11年)や「アイアムアヒーロー」(16年)などマンガ原作の実写映画を多く手がけている。16年ぶりの映画主演となる木梨さん、昨年、実写映画「亜人」で何度も生き返る新人類・亜人を演じた佐藤さんをメインキャストに据え、どんな「いぬやしき」を見せてくれるのか、期待だ。

 ◇知念侑李と中川大志が見せる男同士の友情 切ない三角関係も…

 「坂道のアポロン」(三木孝浩監督、3月10日公開)は、少女マンガ誌「月刊flowers」(小学館)で07年11月号~12年3月号に連載され、「このマンガがすごい!2009」のオンナ編で1位を獲得した小玉ユキさんのマンガが原作。都会から長崎県佐世保市に引っ越してきた転校生で、周囲に心を閉ざしがちな主人公・薫が、千太郎や律子と出会い、成長していく姿を描く。ジャズがテーマの作品で、薫、千太郎が音楽活動を通じて友情を深めていく。テレビアニメが12年4~6月に放送された。

 知念さんが薫を演じるほか、中川大志さんが千太郎役、小松菜奈さんが律子役で出演。原作では、男同士の友情が深まる場面として薫と千太郎がピアノとドラムでセッションする姿が描かれるが、実写ではそのシーンを2人がどのように表現するのか。また、3人を巡る切ない恋の三角関係にも注目したい。

 ◇岡崎京子の衝撃作を二階堂ふみ主演で実写化 吉沢亮はゲイ役で

 「リバーズ・エッジ」(行定勲監督、2月16日公開)は、1993~94年にファッション誌「CUTiE」(宝島社)で連載された岡崎京子さんの人気マンガが原作。主人公の若草ハルナ(二階堂さん)は、母と2人暮らしの女子高生。同い年の彼氏がいて、生活に特に不満はないが、どこか生きづらさを感じていた。そんなハルナに気を許している、いじめられっ子でゲイの山田一郎(吉沢亮さん)と、過食しては吐く行為を繰り返すモデルのこずえ(SUMIREさん)は、河原で腐りゆく死体を発見。その死体を愛するようになる……というストーリー。ハルナや山田の周囲で、リアルに悩める状況を抱えた高校生たちの物語が展開する。森川葵さん、上杉柊平さん、土居志央梨さんらも出演する。

 原作は、“青春マンガの金字塔”ともいわれる岡崎さんの代表作の一つ。連載終了から20年を経た今も多くの支持を集める作品を、二階堂さん、吉沢さん、森川さんら実力派俳優がどのように演じるのか。また、歌手の小沢健二さんが歌う主題歌にも注目だ。

 ◇あの“トラウママンガ”も! 福士蒼汰は2作品で主演

 ほかにも、俳優の松坂桃李さんが初めてダークヒーローを演じる「不能犯」(白石晃士監督、2月1日公開)や、元殺人犯を受け入れた架空の街を舞台にしたミステリーを人気グループ「関ジャニ∞」の錦戸亮さん主演で実写化した「羊の木」(吉田大八監督、2月3日公開)、“トラウママンガ”の名作との呼び声高い押切蓮介さんのマンガが原作の「ミスミソウ」(内藤瑛亮監督、4月7日公開)など、ダークな魅力でファンを引きつける作品も続々と登場する。

 女子高生らがマージャンで全国制覇を目指す姿を描いた女優の桜田ひよりさん主演の「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」(小沼雄一監督、1月20日公開)や、土屋太鳳さんと芳根京子さんがダブル主演を務める「累-かさね-」(佐藤祐市監督、9月7日公開)など、若手女優が共演する話題作も公開を控えている。

 また、久保帯人さんのマンガが原作の「BLEACH(ブリーチ)」(佐藤信介監督、2018年夏公開予定)、明治維新後の大津を舞台にしたアクションマンガが原作の「曇天に笑う」(本広克行監督、3月21日公開)と、俳優の福士蒼汰さんが主演の2作品も。昨年、大ヒットとなった「銀魂」(福田雄一監督)も、18年夏に続編が公開されることが発表されており、マンガ原作の実写映画がますます注目を集めそうだ。

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