若竹千佐子:芥川賞受賞に「人生の終盤でこんな晴れがましいことが…」

第158回直木三十五賞に選ばれた「銀河鉄道の父」の作者・門井慶喜さん(左)と第158回芥川龍之介賞の「おらおらでひとりいぐも」の作者・若竹千佐子さん
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第158回直木三十五賞に選ばれた「銀河鉄道の父」の作者・門井慶喜さん(左)と第158回芥川龍之介賞の「おらおらでひとりいぐも」の作者・若竹千佐子さん

 第158回芥川龍之介賞(芥川賞)に選ばれた「おらおらでひとりいぐも」の作者・若竹千佐子(わかたけ・ちさこ)さん(63)が16日、東京都内で開かれた会見に出席した。75歳で同賞を受賞した黒田夏子さん(2012年)に次ぐ史上2番目での高齢受賞となった若竹さんは「人生の終盤でこんな晴れがましいことが起こるなんて、信じられないというのが最初の気持ちです」と喜びを語った。

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 会見には、第158回直木三十五賞(直木賞)に選ばれた「銀河鉄道の父」の作者・門井慶喜さんも出席。小説の題材にした宮沢賢治について「僕の想像力の材料にしちゃったわけで、天上の賢治には申し訳ないし、(賢治の)父の政次郎さんに対してもそう思っています」と話した。3度目のノミネートでの受賞については「この瞬間はありがたいことだと思っている」と素直に喜びを表した。

 もう1人の第158回芥川賞受賞作家になった「百年泥」の石井遊佳(いしい・ゆうか)さんは、インドのチェンナイから電話会見に応じた。石井さんは「受賞の瞬間、夫と2人で踊りました」と明かしながら、コミカルな小説について「(大阪生まれで)大阪人の気質としては、相手を笑わせたら勝ちというのがあります。(今回の小説は)笑いを取るのが目的ではないですが、常に笑わせようという気持ちは持っています」と明かしていた。

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