俳優の松坂桃李さんが25日、東京都内で開かれた映画「孤狼(ころう)の血」(白石和彌監督、5月12日公開)の完成披露試写会に登場。役所広司さんが演じる刑事の大上章吾とコンビを組む同じく刑事の日岡秀一を演じた松坂さんは「刑事の役というより、役所さんとバディーを組ませていただいたのが宝。濃厚な関係性の中でやらせてもらったのが宝物です」としみじみ振り返った。
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試写会には、役所さん、真木よう子さん、中村倫也さん、音尾琢真さん、阿部純子さん、竹野内豊さん、伊吹吾郎さん、ピエール瀧さん、江口洋介さん、原作者の柚月裕子さん、白石監督も出席した。役所さんは「(松坂さんとは)映画では2度目の共演になります。ほとんど一緒のシーンが多かったのですが、楽しい俳優さんでした」と笑顔で語った。
「孤狼の血」は、暴力団対策法が成立前の広島の架空の都市・呉原市を舞台に、暴力団系列の金融会社社員の失踪(しっそう)事件を捜査する警察と暴力団組織間の激しい抗争を描く。
伊吹さんは「(暴力団の抗争を描いた1973年公開の)『仁義なき戦い』は、(緩やかだった)あの時代だからできた作品。今の時代で企画したスタッフは本当大変だったと思う」と労をねぎらった。役所さんは「見ていただければ楽しんでいただける映画。監督から『元気のある日本映画を作りたい』と言われて頑張りました。(江口さんや竹野内さんらが演じた)ヤクザ関係者は、普段ちゃんと社会人をしていますが、根が不良ですからね」とジョークを交えて観客の笑いを誘った。
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