中島哲也監督:7年ぶりの新作「時には懺悔を」が6月に公開 西島秀俊、満島ひかりら豪華キャスト

中島哲也監督の新作「時には懺悔を」(C)2025映画「時には懺悔を」製作委員会
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中島哲也監督の新作「時には懺悔を」(C)2025映画「時には懺悔を」製作委員会

 「告白」などで知られる中島哲也監督の7年ぶりの新作「時には懺悔を」が2025年6月に公開されることが明らかになった。打海文三さんの同名小説が原作で、西島秀俊さんが家族との不和を抱えながら生きる主人公を演じるほか、満島ひかりさんら豪華キャストが出演する。

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 原作小説は、重度の障がいを抱える子どもを通して描く、親子の絆の物語。およそ20年前にこの小説に出会った中島監督は「見る人の気持ちを動かす映画ができるのでは」という想いをずっと抱き続けてきたという。

 黒木華さん、宮藤官九郎さん、柴咲コウさん、塚本晋也さん、片岡鶴太郎さん、佐藤二朗さん、役所広司さんの出演も発表。西島さんが家族から目を背けた男・佐竹を演じるほか、子を生きる糧にした男・明野を宮藤さん、娘に捨てられた女・聡子を満島さん、産んだ子を愛せなかった女・民恵を黒木さん、他者に関心を持てなかった男・米本を佐藤さん、子に全てを捧げ尽くした女・由紀を柴咲さんが演じる。

 ◇中島哲也監督のコメント

 「この子は生まれてこないほうが幸せでした」。劇中のセリフですが、そう言われた子どもがそれでも生まれ、多くの人々の心を動かし、その人の人生に影響を与える。望まれなかった命が誕生し誰かの救いになって、この世界に生まれてきた価値があると証明する。そのことと正面から向き合った映画だと思います。

 過剰に人を攻撃してしまったり、心に傷を負ったまま立ち上がれなかったり、あるいは自ら壁を作りその中に閉じこもっている…そんな欠点だらけの大人達が、重い障がいを持ち生まれてきた幼い命に出会い、どう変わっていくのか。

 原作小説を読んでから約20年。ずっと映画化を切望しましたが難しいと言われ続け、中止になってもおかしくない事態に何度もぶつかりながら、障がい児関連の人々など多くの人の協力と努力に支えられ、やっと完成しました。この20年間に世の中の価値観が少しずつ変わり、こういう映画が人々に受け入れられる土壌がようやく整ったことを強く実感しますし、嬉しい限りです。

 主人公である佐竹同様、極度のヘソ曲がりの私ですが、この映画にはかつてなく自分の気持ちが素直に出ている気がします。伝えようとしていることの大切さや重さを考えれば気取った演出などしている場合じゃなかった。そこに監督としてのエゴを入れる余地は全くありませんでしたし、スタッフ・キャストを含め全員で作ったという実感を強く抱いています。

 だからこそ、観てくれた人がこの映画をどう感じどう受け止めてくれるか、ものすごく楽しみです。どうか是非、劇場に足をお運び下さい

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