バブリーダンスで話題の大阪府立登美丘高校ダンス部のコーチを務めるakaneさん。同高のダンス部のメンバーは昨年末、第68回NHK紅白歌合戦、第59回輝く!日本レコード大賞にも出演するなど大ブレーク。akaneさんも注目を集めるようになり、「まさかこんなことになるとは……。生活が変わりましたね」と驚いている。振り付けでは「笑いを大切にしている」というakaneさんに、バブリーダンスの誕生秘話、生活の変化などについて聞いた。
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akaneさんがダンスを始めたのは3歳の頃。「母親がダンスをさせたいと思っていたようです。親の影響ですね。ダンススクールが、80年代の音楽が、先生が大好きだった。その影響で、マイケル(・ジャクソン)、ジャネット(・ジャクソン)、マドンナが子供の頃から好きでした」と振り返る。
akaneさんは、登美丘高校OGでもある。「ダンス同好会があったのですが、部に昇格させてもらい、高校2年生の時、部長をやらせてもらいました。振り付け、衣装を考えたり、(ほかの生徒を)教えていました。小さい頃から振り付けを考えたり、教えるのが好きだったんですよね」と話す。高校卒業後、日本女子体育大学に進学。高校の後輩に頼まれ、春休みなどに後輩を指導することになった。
話題になったバブリーダンスは、akaneさんが、とある忘年会で余興で踊ったダンスをきっかけに生まれた。「生徒たちにバブリーな格好をさせたら面白そう!」と考えたという。「お笑いが大好き。お笑いで楽しんでもらいたいんです。お笑いを入れたことが話題になったのかな? 笑いの要素を入れて、誰でも楽しめるようにしたかった」という思いがあった。
登美丘高校ダンス部が大ブレークし、akaneさんも注目されるようになった。「生活が変わりましたね。おかげさまで、東京の仕事も増えました。つらい時もある。でも、楽しいですし、ありがたいです。今年は東京にも拠点を置いて仕事をしたいと考えていたんです。だから、ちょうどタイミングが良かった。テレビで露出することも増え、人に見られている感覚も強くなりました。大阪でジャージーで歩いていても『先生だ!』って言われたり。いろいろ気を付けないといけませんね」
生活は変化したが「お客さんを楽しませたい」という気持ちは変わらない。「丁寧に、集中して振り付けをして、どうやって爪痕を残せるかを考えています。まだ経験も浅いので、学んでいるところです。期待して見てくださるので、期待以上のものを作りたい。期待を裏切りたいという気持ちもあります。注目していただくことで、成長させていただいています」と語る。
akaneさんはダンス以外の仕事も増えている。18日には小学館の総合コミック情報サイト「小学館コミック」に登場。カバティがテーマのマンガ「灼熱カバディ」の作者・武蔵野創さん、ハンドボールがテーマのマンガ「送球ボーイズ」の原作者のフウワイさんと部活つながりでの座談会の様子が公開された。「部活の悔しさ、大会への思い、仲間のことなどどんな部活でも一緒。熱いですね。青春を感じました。マンガ家の方とお話をして、仕事のきめ細やかに驚きました。尊敬しています」と、刺激を受けたという。
「大阪を盛り上げたい! 大阪万博が決まったら、何かお手伝いさせてもらいたい!」と大きな夢を語るakaneさん。これからもさまざまな場面で爪痕を残していきそうだ。