特撮ドラマ「仮面ライダーアマゾンズ」の完結編となる劇場版「仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判」(石田秀範監督、19日公開)に出演している武田玲奈さん。2016年4月にドラマのシーズン1の配信が始まった当初から、ヒロインの水澤美月を演じてきた武田さんは完結編を迎え、「シーズン1に2、そして映画と長い期間、同じキャラクターをやってきたので正直、寂しいという気持ちはあります」と心境を明かす。最近は女優として活躍の場を広げているが、「本当に役を愛せる人というか、自分なりに考えて、自分なりに演じられるようになっていきたい。そういう意味でも今回は美月を愛することができました」と感慨深げに語る武田さんに、話を聞いた。
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「仮面ライダーアマゾンズ」は、「仮面ライダー」シリーズ生誕45周年を記念して制作。1974年に放送された「仮面ライダーアマゾン」のリブート(再起動)作となる。
劇場版では、人間によるアマゾン殲滅(せんめつ)作戦が佳境を迎え、この世に生存が確認されている残り2体のアマゾンのうちの1体とされる水澤悠/仮面ライダーアマゾンオメガ(藤田富さん)は、アマゾン駆除組織「4C」に追い詰められる。だが、義妹の美月(武田さん)と共に謎の少女ムク(国府田聖那さん)に救われ、人里離れた切子村の養護施設「切子聖園」にかくまわれる。その施設の実態は、地下礼拝堂にいる「創造主」から人間の食料として「アマゾン」を生み出す「アマゾン牧場」だった……というストーリーが展開する。
撮影期間を含めると、丸2年以上も美月として作品に向き合ってきた武田さんは、「本当に長い期間やってきて、劇中で美月も成長しましたし、一緒に私も成長していったので、思い入れが強いキャラクターになりましたね」としみじみ。武田さんから見た美月は「悠のためだだけに生きている女の子」で、「もちろん葛藤はありますが、その部分はすごく尊敬していますね」と思いを重ねる。
武田さんはアクションにも挑戦しているが、「慣れない動きばかりだったので、やっぱり難しいですね」と苦笑い。撮影は真冬の長野だったといい、「湖に入るシーンもあったのですが、本当に寒くて。体がこわばってしまうのが、本当にやりづらくて。私は寒いのが得意じゃないので……」と苦労を明かす。
改めて特撮のイメージを聞くと、「基本的に森、早朝の森の中」と表現する武田さん。仮面ライダーならではの変身シーンについては「確かに憧れますよね」と願望をのぞかせ、「業界の中に結構、仮面ライダーファンの方がいらっしゃるので、別の現場でも『アマゾンズすごく好きなんだよね』って言ってくださったりして、やっぱりうれしいし、やってよかったなと思いますね」とうれしそうに語る。
そんな武田さんに、演じることの楽しさを聞くと、「うーん、そうですね。自分と違う人になれるっていうのがまずあるんですけど、演じているうちに愛着も湧いてきますし、もう一人の自分みたいに感じるときもあって。そういう意味で、役を大事にしたいなって思っています。人とお芝居するのは楽しいですし。ずっと続けていきたい」と力を込めていた。
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