名探偵コナン
#1187「エピソード“ZERO” 工藤新一水族館事件」
1月3日(土)放送分
人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の最新作「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」の第5章「煉獄(れんごく)篇」が25日、公開された。「2202」でキーマンとなる新キャラクターが、ガミラス帝国地球駐在武官のクラウス・キーマンだ。キーマンを演じる神谷浩史さんとアニメを手掛ける羽原信義監督に、第5章の見どころ、キャラクターへの思いを聞いた。
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――第5章ではデスラー、そしてキーマンについての大きな謎が明かされます。
神谷さん キーマンが負っている使命がどの程度のものなのかは測りかねていたんですけど、彼が存在する理由はそこにあると考えて、その強い使命感から取るいくつかの行動には納得していました。ただ、第5章でデスラーと出会うことによってキーマンがあんなふうに変化するのは驚きでした。第4章までずっとフラットにきていた彼が、ここにきて急にブレ始める、そのブレ幅がどこまでいってどこに収束していくのか。先の展開もすごく楽しみにしています。
――ブレるキーマンを演じていていかがでしたか?
神谷さん 楽しいですよ。感情のブレがない人って楽なように見えて実際はしんどいんですよね。今までは抱えている思いが本当はあったとしても表現できないですし、それっぽいことを意味ありげに言っているだけのキャラクターになってしまうのは嫌だなと思っていたので、やっと考えていることと表情と出ている音が一致してくる感覚がありました。第5章を見て、改めて良い役をいただいたなと思いました。第15話のアフレコが終わった時にすごく楽しかったのを鮮明に覚えています。デスラーが出てきて山寺(宏一)さんと掛け合いで芝居をしたんですけど、本当にスキルがあって芝居が上手な人とやると自分が行けなかったところまで到達できるんですよね。僕でも思いも寄らないキーマンが画面の中にいて、キーマンを演じられて本当に良かったなと思いました。
羽原監督 第15話のデスラーとキーマンのシーンは掛け合いが本当にすごくて、ブースにいるスタッフも息をのんで見ていました。
――羽原監督は第5章のキーマンをどのように描いた?
羽原監督 ドラマの作り方のセオリーとして立場が上の人は仰角、下の人は俯瞰(ふかん)で見せるというものがあります。例えば、ズォーダー大帝はあおりで、彼の言葉を聞いているゲーニッツたちは俯瞰で見せるといった形でカメラを選びます。基本、キーマンは誰に対してもフラットな人なので、第4章まではカメラのアングルもみんなの目線と合わせることが多かったんですけど、第5章からは今までにないアングルのキーマンがいくつか出てくるようになります。彼の立場の変化を表したカットによって、新たなキーマン像が見えてくるんじゃないかなと思います。キーマンの心情がブレるシーンでは、絵で表現するにあたってもかなり気を使いました。例えば、シナリオでは小走りに立ち去ると書かれていても、この場面ではキーマンだったら走らないなと思えば早歩きに変えるといった、微妙な描き方の違いで彼の心情を表現しています。カメラアングルも含め、今まで見たことのないキーマンが出てきますので、それがこの後の展開にどうつながっていくのかを楽しみにしていただければと思います。
――第5章で注目のポイントは?
神谷さん 第5章ではデスラーの過去が描かれますが、その微妙な年齢感を演じ分けていく山寺さんが本当にすごくて。スタジオ内で実際に聞いている時もすごいなと思っていたんですけど、マイクに乗ってスピーカーから出ている音が全然違うんですよ! 実際の映像を拝見したら、スピーカーに乗った時の効果的な音の使い分けを繊細にしていらっしゃることがよりハッキリと分かって、やっぱり山寺さんの技術は半端ないなと思いました。
羽原監督 デスラーが少し若い頃のシーンを山寺さんが演じられるのはもちろん分かっていながら、僕らスタッフは台本と画面を見ているんですけど、「あれ、今誰がしゃべったの?」と思わずスタジオ内を確認してしまうくらい自然に若い頃を演じられていました。本当に微妙な年齢差を完璧に演じ分けていらっしゃったので、「この人は声帯の太さが変えられるのかな?」と疑ってしまうほどでしたね(笑い)。
神谷さん これはブースの中に一緒にいたからこそ、よりそのすごさを感じられた部分ではあるんですけど、あの体験は衝撃的でした。
羽原監督 それと、第5章はゲストが豪華ですよ。
神谷さん そうですね、デスラー家のメンバーは半端ないですね(笑い)。
羽原監督 キャスティングの要望はまず予算とかを考えずに出すんですけど、現場に行ったら皆さん本当にいらっしゃったので、「ヤマト」はすごいなと思いました(笑い)。
神谷さん エリートって感じがしますよね。
羽原監督 デスラー家の人たちは、万が一スピンオフがあっても全然いけますね。この方たちをキープしておけば、どんなに物語が展開しても絶対大丈夫です!
――最後に、ファンへのメッセージをお願いします。
神谷さん 羽原監督がおっしゃっていたカメラアングルや細かい表現の違いといったこだわりは、多分見ている側にとってはささいなことだと思うんですけど、それを実際に描いている人がいると考え出すと膨大な話になってきます。キーマンだって何人ものアニメーターによって描かれているわけで、総合芸術としてそれを一つの作品に集約させている羽原監督の苦労を思うと、果てしない気持ちになってくるんですよね。今までは制作側のことを考えず、割と自由にやってきたんですけど、最近はこの監督だったらきっとこういう絵にしてくれるはずだと思いながら演じることが多くなりました。羽原監督はそういう期待通りの絵を作ってくださる方なので、カットに含まれた意図を考えながらアニメーションを見ると、ものすごく深い楽しみ方ができると思いますし、そういうところから次の世代の羽原監督たちが生み出されていくんじゃないかなと思っていて(笑い)。そういった目線で作品を見ていただけたらうれしいです。
羽原監督 アフレコの段階でまだ絵が完成していないという部分を利用しているところも実はありまして。演じている方に感情が乗って想定よりも大きな声になった場合は、そちらの方が正解なので、その場合は口の開き具合を少し大きくするなど、逆に絵の方を描き直したりしています。これは絵ができていないからこそできる芸当ですよね(笑い)。アニメーション作品は監督だけのものでは決してなくて、みんなで作っている感覚なんですけど、「ヤマト」では特にそれが顕著です。画面は制作スタッフで作っていますけど、フィルムとしては役者さんや音響さんを含めたみんなで高めているという印象がすごく強いですね。そういった部分も含めて、ぜひ最後まで楽しんで見ていただければと思います。
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