杏:「アンパンマン」と子育てエピソード明かす ハマっているアイテムは「アイマスク」 

劇場版アニメ「それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星」でクルン役の声を務める杏さん
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劇場版アニメ「それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星」でクルン役の声を務める杏さん

 女優のさんがゲスト声優を務める劇場版アニメ「それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星」(矢野博之監督)が6月30日から公開中だ。今作はテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」(日本テレビ系)開始から30年、劇場版30作目の節目となる作品で、杏さんは好奇心旺盛でちょっと不思議なクルンの声を担当した。杏さんに、「アンパンマン」と子供たちとの関わりや、仕事に子育てにと多忙な毎日の中での美容や健康へのこだわりなどを聞いた。

ウナギノボリ

 ◇“幸せを感じる瞬間”は… 子育ての苦労も

 「それいけ!アンパンマン」は、1988年にテレビアニメがスタート。翌89年3月に劇場版1作目が公開された。今作は、好奇心旺盛でちょっと不思議なクルンとアンパンマンたちが、「いのちの星」の故郷を救うために奮闘する……というストーリー。テレビアニメ第1話にも登場し、アンパンマン誕生のきっかけとなった命の象徴のような存在「いのちの星」が物語に大きく関わってくる。
 
 2016年5月に夫で俳優の東出昌大さんとの間に双子の女児を出産し、17年11月には第3子となる男児を出産した杏さん。「アンパンマン」は、普段から子供たちと「毎週見ています」という。双子の娘の「アンパンマン」に対する反応を聞くと、「キャラクターの名前を一つ一つ、日に日に言えるようになったり、ぬいぐるみや絵本とか、いろんな形で触れて、楽しんでいます」と明かす。子供たちの好きなキャラクターは、「アンパンマン、ばいきんまんはもちろん大好きですし、あかちゃんまんとか、コキンちゃん、ドキンちゃんとか……。女の子っぽいキャラクターが好きなのかな」と笑う。

 さらに、「アンパンマン」について、「親になり、子供たちにご飯を食べさせる存在になってから、食べ物に興味を持ってほしいとか、いろんな季節の事柄に触れてほしいということを思うようになり、『アンパンマン』はたくさんのキャラクターとアンパンマンを通して(それらを)教えてくれる」と杏さん。続けて「アンパンマンのマーチ」の歌詞にちなんで、「幸せだと思うこと」を聞かれると、「みんなの寝顔を見て『ああ寝てくれた』って……じゃあ(自分も)寝られるなって思う瞬間(笑い)。子供を3人同時に寝かせるっていうのが結構大変で……」と苦労をのぞかせつつ母親としての笑顔を見せる。

 ◇オフは「なし」の多忙な日々 今はアイマスクが欠かせない

 仕事に子育てに、と多忙な生活を送る中で、オフの日はどのように過ごしているのだろうか。「オフというものはあまりない、という解釈で今は、やっています」と杏さんは笑う。「毎日毎日、休みはないですね……」とため息をつきつつ、「(息抜きや気分転換は)これからかなあ、という気がします」とほほ笑む。

 美容や健康で気をつけていることは「保湿」で、「水分をとるとか、保湿には気をつけています」と語る。ただ、健康面で“ハマっている”ものはというと、「アイマスク」とユニークな回答。「夜中や明け方に(子供たちの)お世話で起きないといけなくて。だから『絶対に今寝ないと体がもたない』というときに(使う)。朝はまぶしいので、寝ることに集中するために、アイマスク。自分のタイミングで寝たり起きたりすることはかなわないので、寝なきゃいけないときに、早く自分が休めるように使っています」と明かした。

 気になっているファッションアイテムは、「子供といても、汚れとかシワとか、いろんなものが気にならなくて、きれいに見えるものを探しています」と杏さん。子育て中ならではだが、ファッションの好みは「割とシンプルなものが好きかな」という。現在の自身の中でのブームは、「6月なので梅干しを作ったり、梅シロップを作ったりしています。なんとなく毎年やっていますね」と明かした。

 ◇10年後の姿は…「アクティブに頑張りたい」

 女優としてはもちろん、今作では声優として、物語の中で重要なカギを握るクルン役を担当した。幅広い活躍を見せる杏さんだが、息が長く輝ける秘訣(ひけつ)とは……? 杏さんは「毎日が必死で、あっという間に過ぎていくので、そこまで考えが及びません……」と控えめに語りつつ、「それを通り越して歳を重ねられた方というのは、本当に尊敬しかないなと思います」と先輩たちに尊敬のまなざしを向ける。

 そんな杏さんは10年後、自身のどんな姿を思い描いているのだろうか。杏さんは「元気でいたいなと思います」とにっこり笑い、「先輩たちに聞くと、『30代は楽しかった』とか『30代より40代』とか聞くので。もっともっと元気になって、アクティブになって、頑張りたいなと思います」と充実の表情で語った。


 <プロフィル>

 あん 1986年4月14日生まれ、東京都出身。07年から本格的に女優活動をスタート。「名前をなくした女神」(11年、フジテレビ系)で連続ドラマ初主演を果たした。NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」(13年後期)のヒロインを務め注目を浴びる。主な出演作は、ドラマは「花咲舞が黙ってない」(14、15年、日本テレビ系)や「デート~恋とはどんなものかしら~」(15年、フジテレビ系)。映画は「プラチナデータ」「真夏の方程式」(ともに13年)、「オケ老人!」(16年)など。声優として劇場版アニメ「百日紅(さるすべり)~Miss HOKUSAI~」(15年)に出演している。

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