鈴木亮平:小栗旬は「最大のライバル」 「“受け”の芝居」意識 「西郷どん」四英傑語る…

NHKの大河ドラマ「西郷どん」で西郷吉之助を演じている鈴木亮平さん (C)NHK
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NHKの大河ドラマ「西郷どん」で西郷吉之助を演じている鈴木亮平さん (C)NHK

 俳優の鈴木亮平さんが主演を務めるNHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」は、15日放送の第26回「西郷、京へ」から新章に突入する。西郷吉之助(鈴木さん)が二度にわたる島流しを経て、動乱の幕末を舞台に揺るぎない革命家へと覚醒していく姿を描く……“通称・革命編”に懸ける鈴木さんの思いとは? 勝海舟(遠藤憲一さん)、坂本龍馬(小栗旬さん)、岩倉具視(笑福亭鶴瓶さん)、桂小五郎(玉山鉄二さん)という4人の英傑と西郷との出会いも大きな見どころで「主役をやらせていただくときは、“受け”のお芝居を意識している」という鈴木さんに話を聞いた。

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 「西郷どん」は、明治維新150年となる2018年放送の大河ドラマ57作目。薩摩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛(吉之助)の愚直な姿にカリスマ藩主・島津斉彬が目を留め、斉彬の密命を担い、西郷は江戸へ京都へと奔走する。勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、革命家へと覚醒。やがて明治維新を成し遂げていく……という内容。

 ◇勝海舟の言葉に“ガツン”! 「今までとは違う英傑たちの一面が見られる」

 新章“革命編”では、「禁門の変」に始まり、「長州征伐」や「薩長同盟」、「大政奉還」に「戊辰戦争」などといった歴史的事件が目白押し。まさに動乱の時代で、西郷にとっても今までの人生で経験したことのないような、怒濤(どとう)の4年間を過ごすことになる。

 島から戻ったあと、民のため、そして日本をよくするため、徐々に“倒幕”へと傾いていく西郷。その変化の裏には4人の男たちとの宿命の出会いがあったとされる。鈴木さんも「それぞれと初めて会うシーンは面白かったです。勝(海舟)さんと初めて会ったときに『もう幕府を見限っちまえ』と言われるんですけど、そこで西郷さんは“ガツン”と衝撃を受ける」と明かす。

 坂本龍馬や桂小五郎と関わる中で実現する「薩長同盟」も、「今までと違った切り口で描かれている」といい、「岩倉(具視)さんは岩倉さんで面白くて。僕が思っていた人と大分違いました。そこは非常に楽しんでいただけるのかなと思います。今でいうカジノを自分の家で開いていたりして、こんなことあるのかって思ったんですけど、時代考証の先生に聞くと『当時の公家たちは意外とそういうことをやっていた』と。そこも面白いですし、ちょっと今までとは違う英傑たちの一面が見られると思います」と予告する。

 ◇西郷と龍馬の“コンビ感”も見どころ 小栗旬との芝居「どこか緊張感がある」

 今までとは違う一面といえば、劇中で龍馬と西郷が家の雨漏りを直すシーンも登場する。鈴木さんは「龍馬の人間性がすごく面白いので、昔の吉之助を引き出してくれる」といい、「気がつかないうちに築き上げていたバリア、本音を見せない部分を一気に突き破ってくれるのが龍馬。龍馬は西郷家に2回来るのですが、西郷さんと龍馬ってこんなにも仲が良かったんだと、コンビ感を感じていただけるはずです。雨漏りのシーンもそうですし、西郷さんの家族と龍馬との関わりも描かれているので、今まで龍馬の物語を見慣れてきた人でも、西郷さんとこんなにも近かったんだなってことが分かっていただけると思いますし、最終的には同じ方向を向いてはいられなくなる、そのシーンもまたいいと思います」と力を込める。

 また、鈴木さんによると「小栗旬さんの坂本龍馬は文句なしにカッコいい」といい、「龍馬と桂さん、勝さんは非常に色っぽい。その3人と接しているときは、自分も色っぽくいなくてはいけないんじゃないのかって危機感を感じるくらい(笑い)」と笑顔で語る。

 「みんなすごく濃いキャラクターで魅力的な人たち。彼らといるときは、彼らが何を思っているか、どう自分が翻弄(ほんろう)されるか、かなり“受け”のお芝居を意識しています。彼らに吉之助が影響されて、じわじわと変わっていくかをうまく見せられたらと思っています」と語る。

 最後に「特別な存在」とも明かす、龍馬役の小栗さんについて聞くと「“引っ張り上げてくれた”方です。すごくお世話になっている、恩人で、同時に最大のライバルでもある」と告白。「友人ではありますけど、一緒にやる(演じる)とどこか緊張感がある。その関係性が僕は好きで、西郷さんと龍馬さんの関係性にも似ているなって思います。仲がいいんだけど、お互いどこかに緊張感があるというのは似ているなって。“2人ならでは”のシーンになっているか……そこは自信があります」と断言していた。

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