俳優の松田龍平さんが18日、東京都内で行われた主演映画「泣き虫しょったんの奇跡」(豊田利晃監督、9月7日公開)の公開記念トークイベントに登場。劇中の「プロ編入試験」の対局シーンでは、実際に現役のプロ棋士が対局相手役として出演しており、松田さんは「最後(の5局目)に屋敷(伸之九段)さんと対面させていただいて。この試合に勝てば(プロに)編入できる、という大事な試合で、屋敷さんが山のように見えた」と印象を明かし、「すごいプロ棋士の方たちが対戦相手として出演してくれて。皆さん個性がすごくて、対峙(たいじ)して、もう……。すごい楽しかったです」と感想を語った。
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トークイベントには、原作者でプロ棋士の瀬川晶司五段と豊田監督も出席した。撮影現場には瀬川五段が将棋監修や指導でよく訪れていたといい、松田さんは「自分が演じる役の本人が現場に来る、という特殊な撮影で……。すごく刺激的でしたね」と回顧。「現場では瀬川さんを見ていました。たたずまいだったり、表面的にというか瀬川さんをまねて」と役作りについても語り、「やっぱり瀬川さん本人に影響を受けてしまうところがあって、それが本当によかったんだなと思います」とほほ笑んだ。
瀬川五段は「棋士の友人たちは、みんな『松田さんは、瀬川君(役)には格好よすぎるでしょ』と言っていたけど、映画を見て、『途中からは松田さんが瀬川君にしか見えなくなった』と言ってくれて。それだけ僕の内面とか雰囲気を演じきってくれたのかなと思って、本当に感謝しています」とにこやかに語った。
映画は、サラリーマンからプロになった異色の棋士・瀬川五段の自伝的作品「泣き虫しょったんの奇跡」(講談社文庫)が原作。小学生から将棋一筋で生きてきた主人公のしょったんこと瀬川晶司(松田さん)は、プロ棋士の登竜門である奨励会に入会するが「26歳までに四段昇格」という年齢制限の壁にぶつかり、プロ棋士への夢を絶たれてしまう。将棋と縁を切りサラリーマンとして暮らしていたしょったんだったが、アマ名人になっていた親友の悠野(野田洋次郎さん)ら周囲の人々に支えられ、将棋を再開することに……という展開。
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