緊急取調室 (2025)
第7話 赤い殺意
12月4日(木)放送分
俳優の山田孝之さんと菅田将暉さんがダブル主演した連続ドラマ「dele(ディーリー)」(テレビ朝日系)の最終回が14日、放送された。最終回では、菅田さん演じる祐太郎の妹の死にまつわる秘密、山田さん演じる圭司の父親の過去などが明かされた。祐太郎と圭司の“最強バディー”が今後も続いていくことを思わせるラストにSNS上では、「最後まで優しい終わり方をするドラマだった」「最高の終わり方でした」「最高のバディーだ」といった声が上がり、「続編見たいな」など続編を期待する意見も多かった。
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「優しい」という言葉は、第1話ラストでも象徴的に登場していた。第1話では、圭司の姉・舞(麻生久美子さん)が祐太郎を「人を少しだけ優しい気持ちにすることができる」と表現し、最終回では圭司が新たに開発しようとしたアプリに対して舞が「少しだけ優しい気がする」と話しており、第1話と最終話がリンクするような描写となった。
「dele」は、所有者の死後にパソコンやスマートフォンに残されたデータ“デジタル遺品”がテーマ。依頼人の依頼を受け、死後に不都合なデジタル記録をすべて内密に抹消する仕事をしている坂上圭司と、フリーランスの何でも屋で、ひょんなことから坂上の仕事を手伝うようになる真柴祐太郎を主人公に、デジタル遺品を巡る1話完結型の人間ドラマを描いた。
最終話は、同作の原案・パイロット脚本を手がけた本多孝好さんが脚本を担当。「dele. LIFE」の依頼人・辰巳仁志(大塚明夫さん)が亡くなり、その報告に祐太郎は怒りを抑えた表情を浮かべ、普段と一変した様子に圭司は驚く。実は、辰巳は祐太郎の妹・鈴(田畑志真さん)の死を巡り、祐太郎が積年の恨みを抱く人物だった。妹・鈴の死には不審な点があったが、辰巳が弁護する病院側の主張が通り、祐太郎ら遺族は深い心の傷を負っていた。そして辰巳が残した音声データには、祐太郎の無念を晴らす真実を示唆する、大物政治家・仲村毅(麿赤兒=まろ・あかじ=さん)との会話が記録されていて……という展開だった。
辰巳は、仲村の指示を受けて、鈴の死の真相を隠蔽する仕事に関わっており、圭司の父もまた仲村に関わる“汚い仕事”を請け負う弁護士の一人だった。圭司は祐太郎の無念を晴らすため、父の名誉を犠牲にするような提案をするが、祐太郎はそれを拒否。そんな2人のお互いを思い合う姿に、SNSでは「愛かよ」「2人の関係がほんと好き」「ダメだ……泣ける……」といった声も見られた。また、ポーカーフェースの圭司が笑顔を見せる場面もあり、「圭司うれしそう」「ケイが笑ったー!」と歓喜する視聴者も。
番組を手がけるプロデューサーの山田兼司さんは以前、「最終回も素晴らしい出来。本当に泣けるいい話になった」と語っていたが、その言葉の通り、多くの感動を呼ぶ最終回となった。
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