今週シネマ:19、20日公開の映画「億男」「はいからさんが通る 後編」「ここは退屈迎えに来て」「ハナレイ・ベイ」「恋のしずく」…話題作が続々

映画「億男」のワンシーン (C)2018映画「億男」製作委員会
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映画「億男」のワンシーン (C)2018映画「億男」製作委員会

 今週公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。19日に俳優の佐藤健さんと高橋一生さんが初共演した「億男」(大友啓史監督)、大和和紀さんの人気少女マンガが原作の「劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~」(城所聖明監督)、女優の橋本愛さん、門脇麦さん、俳優の成田凌さんが出演した「ここは退屈迎えに来て」(廣木隆一監督)、女優の吉田羊さん主演の「ハナレイ・ベイ」(松永大司監督)が公開。20日に女優の川栄李奈さんの初主演映画「恋のしずく」(瀬木直貴監督)が公開される。

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 「億男」は、映画プロデューサーの川村元気さんの累計発行部数76万部を突破した同名小説が原作。3000万円の借金を返済していた一男(佐藤さん)はある日、宝くじで3億円が当たる。宝くじの高額当選者たちが悲惨な人生を送っているという記事を見た一男は、大学時代の親友で、億万長者の九十九(高橋さん)にアドバイスを求める。久しぶりに九十九と再会し、豪遊して酔いつぶれた一男が翌朝目を覚ますと、3億円と共に九十九は姿を消していた……というストーリー。“お金”がテーマで、幸せや家族の絆とは何かを問いかける作品だ。

 「劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~」は、旧テレビアニメシリーズで未完だった原作エピソードの完結までが描かれる。大正時代、戦地シベリアで消息不明の許嫁(いいなずけ)の伊集院少尉を捜しに満州へ降り立った紅緒は、満足のいく手がかりを見付けられずに帰国。ある日、少尉にそっくりのロシアからの亡命貴族のサーシャ・ミハイロフ侯爵が現れる……という展開。

 「ここは退屈迎えに来て」は、山内マリコさんの連作小説集を映画化。2013年、地元に戻ってタウン誌のフリーライターをしている27歳の「私」(橋本さん)は、高校生当時、みんなの憧れの的だった椎名くん(成田さん)を忘れられない。2008年、22歳の「あたし」(門脇さん)は、元彼の椎名くんが音信不通となった後、その友達の遠藤(亀田侑樹さん)と関係を続けていたが、椎名くんを忘れられないでいた……。憧れの的だった男子を軸に、地元を出た者と残った者の高校時代への思いが交錯する青春群像劇だ。

 「ハナレイ・ベイ」は、村上春樹さんの短編集「東京奇譚集」(新潮文庫)収録の同名小説が原作。ハワイで一人息子を亡くした母親が喪失と向き合い、もがく姿を描く。シングルマザーのサチ(吉田さん)は、息子のタカシ(佐野玲於さん)が、ハワイのカウアイ島にある美しい湾、ハナレイ・ベイで、サーフィン中にサメに襲われて亡くなったとの知らせを受ける。以来10年間、命日の時期になると息子の亡くなった海辺近くの木の下で読書をするサチは「片足の日本人のサーファーがいた」といううわさを聞く……というストーリー。

 「恋のしずく」は、日本三大酒どころの一つ、広島県東広島市西条が舞台。農業大学に通う“リケジョ”の橘詩織(川栄さん)はワインソムリエを目指している。実習先はワイナリーを希望していたが、西条の老舗・乃神酒造に決まった。日本酒が苦手な詩織だったが、失敗や苦労などさまざまな体験を重ねながら成長していく……という展開。伝統の酒造りを通して、人と出会いながら進路を定める若者の成長を描いたオリジナルストーリー。今年2月に亡くなった名優・大杉漣さんも出演している。

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