富野由悠季さんが総監督を務め、1977~78年に放送されたロボットアニメ「無敵超人ザンボット3」のブルーレイディスク(BD)ボックスのブックレットに掲載される富野監督らスタッフのインタビューの一部が30日、公開された。
ウナギノボリ
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富野監督は同作について「映像作品を作る時、一般的に言えるコツがあるということです。つまり異種格闘技にしなければならない。違う質のものを一緒にすることで、劇が発生するものになる。異種格闘技をきちんとやることで、人間爆弾の発想も自然に出てきます。そんなことをしたら、物語の整合性をとれないのでは? そういうことなら、家族論というリアリズムがあるから。(省略)人間爆弾で死んでしまう話で泣けるというわけです」などと語る。
BDボックスのアートボックスは、キャラクターデザインの安彦良和さんの描き下ろしで、幻の長編映画の構成台本などの未公開の資料や、富野監督らのインタビューを掲載したブックレット、第1話の絵コンテなどが付属する。価格は3万円(税抜き)。12月4日発売。
民間人が、しかもファミリーで戦闘に巻き込まれていくという衝撃的で斬新なシチュエーション。放送時から40年の時を経た今もなお、カラオケなどでその主題歌がよく歌われている「無敵超人ザンボット3」。巨大ロボットアニメ華やかなりし頃の名作がBDボックスとしてよみがえることを待ち望んでおられたファンの方も多いことと思います。個人的にも、アニメ声優として本格的に走り始めた若き頃の思い出深い作品であり、至上の喜びです。
当時のロボットアニメは主人公たちの家族なんてほとんど触れられないのが当たり前だったのに、じいさんばあさんから両親、兄弟、親戚まで出てくる。だからいろいろ描けて楽しかったけど、とにかくキャラクターが多いと思いましたね(笑い)。
「四方に広がるようなシルエット」という部分は意識していましたね。半年くらいで変形合体のギミックを作り上げたんですが、山浦(栄二)さんがある日突然「頭に三日月を付けよう」と言い出した時は、すごく象徴的だなと思いましたよ。「ベタで塗りつぶしてもわかる特徴」というのはこういうことだなと。
◇企画・設定の飯塚正夫さんのインタビューの一部
まずは私たちでメインの商品となる主役ロボット玩具のための機構の考案とデザイン作業をすることが「ザンボット3」の企画の始まりでした。機構に関しては、玩具のプレーバリューを考え、変形や合体などの仕組みの決定から始めました。
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