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中村倫也:朝ドラの“ゆるふわ男子”でブレーク モラハラ夫から不良まで“カメレオン俳優”の1年を振り返る

芸能
「2018年ヒット商品ベスト30」の発表会に登場した中村倫也さん

 ヒロインを翻弄(ほんろう)する“ゆるふわ男子”からホテルの総料理長、東京の不良、モラハラ夫まで、今年のテレビ出演作だけでも幅広い役柄を演じ“カメレオン俳優”として話題になった、俳優の中村倫也さん。NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「半分、青い。」で独特の魅力を印象付けると、その後、連続ドラマや、CMなどで露出が増加。12月には、ヤフーの検索サービスで前年に比べて最も検索数が上昇した人物などを表彰する「Yahoo!検索大賞」の俳優部門を受賞するなど、注目度が一気に上昇した。飛躍の一年となった、中村さんの今年の活動を振り返る。

 ◇“マアくんロス”引き起こした朝ドラ 反響「すさまじかった」

 今年、中村さんの認知度を高めるきっかけとなったのが、4~9月に放送された「半分、青い。」で演じた“マアくん”こと朝井正人。ふわっとした雰囲気でつかみどころがなく、誰にでも優しい“女泣かせのゆるふわイケメン”で、永野芽郁さん演じるヒロインが淡い恋心を抱いた相手でもあった。その独特の雰囲気に魅了されたのは視聴者も同じようで、初登場シーンで正人が子猫を肩にちょこんと乗せた姿を披露すると「可愛い」「最高」「ずるい」「破壊力抜群」などの声が上がった。劇中で姿を消すと“マアくんロス”も巻き起こり、自身も「Yahoo!検索大賞」の発表会で、朝ドラの反響を「すさまじかった。信号待ちしていたら、70~80歳のおじさんに『朝に出てるね』と声をかけられた」と振り返っており、認知度の急上昇を実感した様子だった。

 一方で、朝ドラ以前の1月に放送された仲里依紗さん主演のドラマ「ホリデイラブ」(テレビ朝日系)では、松本まりかさん演じる井筒里奈の“モラハラ夫”渡を怪演。里奈に対し「このアバズレ女が!」とののしったり、「誰のおかげでこの暮らしができていると思っているんだ?」と詰め寄ったりと、迫力の“モラハラ”演技が話題となっていた。その後に演じた“ゆるふわ男子”とはあまりにギャップのある役柄だっただけに、朝ドラではその演技の幅を強く印象づける形となった。

 朝ドラと並行して4月に放送された岩田剛典さん主演のドラマ「崖っぷちホテル!」(日本テレビ系)では、競艇好きのホテルの総料理長の江口竜二を演じ、若手女優の浜辺美波さん演じるパティシエ・鳳来ハルとテンポのいい、コミカルなかけ合いを見せた。10月には人気グループ「Sexy Zone」の中島健人さん主演の連続ドラマ「ドロ刑 -警視庁捜査三課-」(日本テレビ系)に、中島さん演じる斑目勉の先輩刑事・皇子山隆俊(おうじやま・たかとし)役で出演。プライドの高い、捜査1課出身の元エリート、それでいて極度の脚フェチというクセの強い役を演じ、ここでも違う魅力を見せた。

 さらに「ドロ刑」と同時期に放送された連続ドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系)では、第5話のメインゲストである“東京のワル”の紅野役で出演。「今日から俺は!!」は人気マンガのドラマ化で、中村さん演じる紅野も、原作で人気のエピソードに登場するキャラクター。1話限りのゲスト出演ながら、賀来賢人さんや伊藤健太郎さんら主人公たちをピンチに追い込むヒール役として爪痕を残した。

 ◇CMでまさかのママ役に初挑戦 バラエティーでは衝撃の姿も…

 秋からはCMでの露出も増加。「ピエトロおうちパスタ」のCMでは、忙しく家事をする女性を見守る「おうちパスタの妖精」として登場、CMソングを弾き語りで歌い上げ、美声を響かせた。そんな女性をほっこりさせる役を演じたかと思えば、同時期に放送された日本語入力&きせかえ顔文字キーボードアプリ「Simeji(シメジ)」のCMでは、まさかのママ役に初挑戦。マッシュルームへア、ド派手ファッションの女装姿で、ママ友を前に“ドヤ顔”を見せる……という驚きの姿を披露した。

 さらにここ数年、上野樹里さんが出演している大和ハウス「D-room」のCMで、上野さんの夫役を演じているのも、実は中村さん。ブレーク前から出演しているCMだけに、改めて出演に気づき、驚く視聴者もたようだ。中村さんはサボテンを愛する、ちょっと頼りないけど心優しい夫を魅力的に演じている。

 そうした活躍の一方、視聴者に衝撃を与えたのが、10月のバラエティー番組「しゃべくり007」(日本テレビ系)の出演だった。番組では「新たな個性を見つけたい」と語る中村さんに対して、中村さんと連ドラ「崖っぷちホテル!」で共演したお笑い芸人のくっきーさんが“奇才俳優キャラ”を提案。中村さんは、くっきーさんの“お家芸”である柴田理恵さんの“白塗りモノマネ”を施された衝撃の姿で登場し、周囲を大いに驚かせた。

 ◇売れっ子脚本家、暴力団構成員、爽やか好青年…映画でも多彩な役柄に挑戦

 映画では、1月公開の岡田将生さんと木村文乃さん主演の「映画 伊藤くん A to E」(廣木隆一監督)で売れっ子脚本家役演じたほか、警察と暴力団組織間の激しい抗争を描いた「孤狼の血」(白石和彌監督)で、エキセントリックな暴力団の構成員・永川恭二を熱演。主演の役所広司さんを筆頭に、江口洋介さん、松坂桃李さん、竹野内豊さんらそうそうたる面々とともに、ハードボイルドな世界観をつくり上げた。

 一方、10月公開の映画「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」(波多野貴文監督)では、波瑠さん演じる主人公・瑠美の彼氏のトシ君を好演。遠距離恋愛をする瑠美を「遠距離恋愛も楽しそうじゃん」「俺達なら大丈夫だって」と励まし、爽やかな笑顔を振りまく姿は、暴力団の構成員役と同一人物とは思えぬ好青年ぶりだった。

 ◇ブレークの実感は賀来賢人、大賀に言われて?

 9月には女性誌「anan(アンアン)」(マガジンハウス)で女優の麻生久美子さんとともに表紙を飾り、グラビアでは麻生さんと鼻を触れ合わせたり、ひざまくらで甘えたりと、“大人同士のカワイイ恋”を表現。10月には雑誌「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA)で、エッセーの連載をスタートし、新たな分野にも挑戦した。8月には中村さんにとって初となる本「童詩(わらべうた)」(ワニブックス)が発売された。

 こうした多方面での活躍が注目され、11月には月刊情報誌「日経トレンディ」(日経BP社)が選ぶ「2019年 来年の顔」に選出された。発表会で中村さんは「誠に光栄です。僕が一番、驚いています。注目度が上がった1年でした」と話した。ブレークの実感について問われると、賀来さんと大賀さんから「『売れたね』って言われて初めて『そうなんだ』って分かりました」と心境を告白。今後については「来年は役者としての向上心を持っていくのはもちろんですが、あと健康に気を付けて、現状維持できればいいな。無欲でいこうと思います」とマイペースに語った。

 中村さんの多彩な魅力が存分に発揮された、2018年。来年もすでに、「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した「屍人荘の殺人」の実写映画など、話題作への出演が決まっている。同映画で演じるのは、神木隆之介さん演じる主人公を振り回す、ミステリー愛好会の会長という役どころ。この作品でもまたカメレオン俳優ぶりを発揮し、新たな魅力を見せてくれることだろう。

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