水崎綾女:沖縄で1カ月間妊婦姿で役作り “本物”に間違えられ「心苦しかった」

映画「洗骨」公開直前試写会に出席した水崎綾女さん
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映画「洗骨」公開直前試写会に出席した水崎綾女さん

 お笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリさんこと照屋年之さんの初監督映画「洗骨」(18日沖縄先行公開、2月9日全国公開)の公開直前試写会が17日、東京都内で開催され、主演の奥田瑛二さんら出演者が舞台あいさつに登場した。奥田さん演じる主人公・信綱の長女で、妊婦の優子役を演じた水崎綾女さんは、沖縄での撮影の約1カ月間は妊婦姿で過ごし、本物の妊婦に間違えられたといい、「嘘を突き通すのは心苦しかった半面、そう(妊婦に)見えたのがほっとした」と、笑顔で語った。

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 妊婦の役作りについて、水崎さんは「最初はタオルで(おなかを)ふくらませる予定だったんですが、今回は命をつなぐ、生と死がテーマで、私の妊娠している姿が重要だった。自腹を切ってもいいからシリコンを用意してほしいとお願いした」と説明。沖縄では妊婦姿で「寝るときもご飯食べるときも、お風呂入るとき以外はずっと(シリコンを)付けっぱなしで歩いていました」と笑った。

 照屋監督も「撮影の休みのときにも妊婦のまんまで沖縄をぶらぶらしていたから、『もうすぐ生まれるね』とおばあに言われていた」と、水崎さんの役作りを絶賛していたが、「本当に妊婦に見えるので、奥田さんと2人で食堂にいるときに、周りの一般のお客さんがチラチラ見ながら、誰も声をかけてなかった」と、あらぬ“誤解”もあったことを暴露。水崎さんは「監督たちが来るまではお客さんがザワザワしていた。(来たら)撮影かと、やっと誤解が解けたんです」と、振り返っていた。

 映画は、沖縄の離島・粟国島に残る亡くなった人を風葬して、数年後にその骨を洗ってあの世へ送り出す風習「洗骨」をテーマに、家族の絆や祖先とのつながりを描く。舞台あいさつには、照屋監督、奥田さん、水崎さんのほか、長男・剛役の筒井道隆さん、亡くなった母役の筒井真理子さん、坂本あきらさん、同映画で俳優デビューした鈴木Q太郎さん、主題歌を担当し、出演もした沖縄の歌手・古謝美佐子さんも出席した。

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