俳優の藤原竜也さんと鈴木亮平さんが、10月に新国立劇場(東京都渋谷区)で上演される舞台「渦が森(うずがもり)団地の眠れない子たち」でダブル主演を務めることが分かった。2人は小学生役を演じるという。
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同級生である藤原さんと鈴木さんが舞台で共演するのは、日英共同制作舞台「ANJIN イングリッシュサムライ」以来約10年ぶり。昨年「消えていくなら朝」で第6回ハヤカワ悲劇喜劇賞を受賞した劇作家の蓬莱竜太さんが、作・演出を手掛ける。
舞台「渦が森団地の眠れない子たち」は、同じ団地に暮らす親友同士のA少年(藤原さん)とB少年(鈴木さん)が、ささいなことをきっかけに、団地の王座を懸けて対立していく……というストーリー。
◇藤原竜也さんのコメント
信頼のおける蓬莱竜太さんの演出を、しかも蓬莱さんの書き下ろし作品で受けられることは、とても光栄に思います。 俳優として、自分のために戯曲を書き下ろしてもらえることは幸せなことだと思います。
鈴木亮平君は、俳優としても、人間としても信頼できる人間なので、2人でどっぷりと蓬莱ワールドにつかりたいと思います。今回は、ライバル同士の小学生を演じるそうですが、相撲では勝てる気がしないので(笑い)、演劇で負けないようにしっかりけいこしたいと思います。
藤原竜也君とは10年ぶりに共演させていただきます。感慨深いものがあります。だからこそ、なれ合いではない、舞台ならではのヒリヒリした緊迫感と迫力を感じていただけるようなぶつかり合いをお見せできたらと思います。2年ぶりの舞台、皆様に生のお芝居を見ていただけることが今からとても楽しみです。今年の秋は新国立劇場でお待ちしています。
◇蓬莱竜太さんのコメント
2人の共演を考えると、まず「ベン・ハー」のようなスケールの大きなものをイメージしました。ただ普通にやっても面白くないので、思い切って「団地の子供たちのスペクタクルもの」はどうかと。両者はまさに平成を生きた世代。そして新しい時代を背負っていく世代。その世代の役者たちを集めて新時代の演劇を盛り上げていけたらうれしいです。団地の王座を争う少年2人をお楽しみに。