バースデー・ワンダーランド:原恵一監督新作がアヌシー映画祭に正式出品 松岡茉優から喜びコメント

アニメ「バースデー・ワンダーランド」のビジュアル (C)柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会
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アニメ「バースデー・ワンダーランド」のビジュアル (C)柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会

 アニメ「クレヨンしんちゃん」シリーズや「河童のクゥと夏休み」などで知られる原恵一監督の新作劇場版アニメ「バースデー・ワンダーランド」(26日公開)が、フランスで開催される世界最大のアニメの祭典「アヌシー国際アニメーション映画祭」の長編コンペティション部門に正式出品されることが決定した。主人公のアカネの声優を務める松岡茉優さんは、「原監督の映画体験を、海外の方にも感じていただけるチャンスが増えそうでうれしいです。たくさんの方にこの映画の、たくさんの色たちが届き、幸せ色に満たされることを心から願っています」と喜びのコメントを寄せている。

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 1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門が独立して設立された「アヌシー国際アニメーション映画祭」は、世界最大のアニメーション映画祭で、毎年6月にフランスで開催されている。原監督は同映画祭で、2011年に「カラフル」で長編部門の特別賞と観客賞、14年に「百日紅~MissHOKUSAI~」で長編部門の審査員賞を受賞した。今回「バースデー・ワンダーランド」が出品された長編コンペティション部門の最高賞にあたるクリスタル賞の発表は6月15日に予定されている。過去にクリスタル賞を受賞した日本人監督は、「紅の豚」(1993年)の宮崎駿監督、「平成狸合戦ぽんぽこ」(1995年)の高畑勲監督、「夜明け告げるルーのうた」(2017年)の湯浅政明監督の3人。

 原監督は「3度目のアヌシーですので非常に光栄に思っています。過去に2回行っているので映画祭のお客さんが作品を楽しんでくれている雰囲気とかは、分かっているのでとても好感を持っています。その映画祭にまた呼んでいただけるのはとてもうれしいです。きっとお客さんにも喜んでいただける作品になっていると思うのでリアクションが楽しみです」と語っている。

 キャラクター/ビジュアルを担当したロシア人アーティストのイリヤ・クブシノブさんは「子どものころから夢だったアニメーションの仕事。その最初の仕事が『バースデー・ワンダーランド』で、原監督とご一緒できたことだけでもとてもうれしかったのに、さらにこの作品がアヌシー映画祭にノミネートされるなんて本当に夢みたいです。アヌシーで世界中の人に会えるのが楽しみです!」とコメントを寄せている。

 「バースデー・ワンダーランド」は、柏葉幸子さんの児童文学「地下室からのふしぎな旅」(講談社青い鳥文庫)が原作。ロシア出身の若手イラストレーターのイリヤ・クブシノブさんがキャラクター、ビジュアルアーティストとして参加している。誕生日の前日、自分に自信がないアカネの目の前に、謎めいた大錬金術師のヒポクラテスと弟子のピポが現れ、“幸せな色に満ちたワンダーランド”に無理やり連れて行かれ、大冒険を繰り広げる……というストーリー。

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