注目映画紹介:「響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」 2年生の久美子が後輩に振り回され… 迫力の演奏シーンも

「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
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「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

 吹奏楽がテーマのアニメ「響け!ユーフォニアム」の新作劇場版「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」(石原立也監督)が19日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開される。主人公で北宇治高校吹奏楽部の黄前久美子が2年生になり、一癖も二癖もある後輩に振り回されながら成長する姿が描かれる。

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 原作は武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム」(宝島社)シリーズ。「けいおん!」などの京都アニメーションが制作。北宇治高校の吹奏楽部を舞台に、ユーフォニアム担当の久美子ら吹奏楽部員が成長する姿が描かれている。昨年、全日本吹奏楽コンクールに出場した北宇治高校。2年生になった久美子は新入生を指導することになる。

 一見、問題なさそうだが、他人を信用していないようにも見える久石奏、周囲となじもうとしない鈴木美玲らの1年生はなかなか個性的だ。巻き込まれ体質の久美子は、新入生の問題に巻き込まれる。久美子の中間管理職のような立場に、会社員が共感するところもあるかもしれない。

 2年生の川島緑輝がいい先輩になったり、高坂麗奈は変わっていないようで少し大人になっていたり、3年生の吉川優子(通称・リボン先輩 )が部長らしくなっていたり、キャラクターの成長がほほ笑ましい。

 「響け!ユーフォニアム」は長尺の演奏シーンも魅力の一つだ。よりダイナミックになった印象で、トラブルを乗り越えた久美子たちの顔が頼もしく見え、感動的だった。原作の最新刊では、久美子は3年生になった。3年生になった久美子たちもアニメで見てみたい。(小西鉄兵/MANTAN)

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