子供向けのアニメや映画などをまとめて上映する東映の「東映まんがまつり」が約29年ぶりに復活することが話題だ。1967年に始まったオムニバス興行。「仮面ライダー」「秘密戦隊ゴレンジャー」「マジンガーZ」「魔女っ子メグちゃん」「Dr.スランプ アラレちゃん」「キン肉マン」「ゲゲゲの鬼太郎」「ドラゴンボール」などの人気作が上映されてきた。まつりの歩みを振り返る。
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東映まんがまつりという呼称は1967年で初めて使用され、その後は東映こどもまつり、東映まんがパレードなどと名称変更したこともあった。東映まんがまつりという呼称は90年春まで使われ、その後は東映アニメフェア、東映スーパーヒーローフェアなども上映された。
東映まんがまつりの特徴は、アニメだけでなく、特撮など当時の人気作のオールスターが集結したお子様ランチのようなワクワク感だろう。全てが新作ではなく、テレビ放送されたもの(ブローアップ版)もあり、時には上映時間が3時間に及ぶこともあったというから驚きだ。
中でも69年春に上映された「長靴をはいた猫」は名作として知られ、主人公・ペロは東映アニメーション(当時は東映動画)のシンボルマークにもなっている。かつては、ペロの名を冠したアニメ専門店「アニメポリス・ペロ」もあった。東映動画作品のグッズが充実したチェーン店だったが、現在は全て閉店している。
東映まんがまつりはアニメや特撮だけではない。変わり種では74年夏に当時の人気アイドル「フィンガー5」が主人公のアイドル映画「フィンガー5の大冒険」が上映されたことも話題になった。
70年代からの東映まんがまつりは、春に「アンデルセン童話 にんぎょ姫」など世界名作童話、夏にテレビシリーズの劇場版、あるいはリバイバルをメインにしていた。70年代後半には「宇宙戦艦ヤマト」をきっかけにアニメブームが起こった一方、東映まんがまつりは中止になった時期もあった。
しかし、「キン肉マン」がテレビアニメ化され大人気となり、84年夏~86年冬の柱になった。その後も「ドラゴンボール」「聖闘士星矢」などの人気アニメをラインアップし、人気を集めた。
「復刻!東映まんがまつり」というDVDも東映ビデオから発売された。75年春版は「アンデルセン童話 にんぎょ姫」「グレートマジンガー対ゲッターロボ」「これがUFOだ!空飛ぶ円盤」「仮面ライダーアマゾン」「がんばれ!!ロボコン」「魔女っ子メグちゃん 月よりの使者」を収録。各シーズンのラインアップをまとめている。男児アニメ、女児アニメ、特撮が混在していて、東映まんがまつりならではの熱気を感じる。
約29年ぶりに復活する東映まんがまつりでは、「おしりたんてい」「爆釣バーハンター」「うちの3姉妹」「りさいくるずー」をラインアップし、26日に公開される。
東映アニメーションの浅間陽介プロデューサーは、復活の経緯を「今、本当に子供向けのアニメ映画って少ないんじゃないかな、と感じることが多くなりました。今回、60~80年代にかけて親しまれた東映まんがまつりの呼称を復活させた理由としては、本当の子供向けの映画を、映画館という空間で子供たちみんなで楽しんでいただきたいという気持ちからです」と説明している。
時代が変わったが、現代の子供たちもワクワクするはずだ。
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