東京二十三区女:壇蜜、中山美穂、島崎遥香のインタビュー映像公開 島崎「アイドルをやっていて良かった」

WOWOWのオムニバスドラマ「東京二十三区女」に出演する(左から)壇蜜さん、中山美穂さん、島崎遥香さん=WOWOW提供
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WOWOWのオムニバスドラマ「東京二十三区女」に出演する(左から)壇蜜さん、中山美穂さん、島崎遥香さん=WOWOW提供

 WOWOWのオムニバスドラマ「東京二十三区女」に出演する女優の壇蜜さん、中山美穂さん、島崎遥香さんのインタビュー映像が26日、公開された。映像作家で小説家の長江俊和さんの小説が原作のホラーミステリーで、ドラマは倉科カナさん、安達祐実さん、桜庭ななみさん、壇蜜さん、中山さん、島崎さんが各話の主演を務める。物語は、各話の主人公が東京に実在する恐怖スポットへと足を踏み入れていくと、そこには恐ろしい物語、隠された歴史、人間の悲しい過去が存在し……という内容。

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 5月3日に放送される第4話「港区の女」は、壇蜜さんが主演。服飾デザイナーの希恵(壇蜜さん)は、「お客さん、お台場ってなぜ“お”を付けるのか、知っていますか?」と不思議な問い掛けをする運転手(竹中直人さん)のタクシーに乗り込む。しかし、運転手は目的地には向かわず、夜の港区の各地を徘徊(はいかい)し……と展開する。

 壇蜜さんは、「この作品は、全体が湿っていますね」と話し、自身が演じる希恵については、「いつまでも晴れない気持ちを引きずっていて、満たされない女性だということが、その湿り気に表れていると思いました」と話した。東京の印象を「欲や邪魔するもの、誘うものが多すぎる」と話した壇蜜さんは、「中でもやはりお台場、そして港区に吹く夜の海風は人を暗くしますよね……」と表現。「疲弊して埠頭(ふとう)にたたずんでしまった希恵の足が、この先、どこに向かうのか。ぜひご覧ください」と呼びかけた。

 5月10日に放送される第5話「板橋区の女」は、中山さんが主演。“縁切榎”は、縁切りの効力がある榎(えのき)として、古来から板橋本町の一角に祭られている。夫(小木茂光さん)の不倫を疑った薫(中山さん)は夫を尾行し、夫が縁切榎を訪れ、暗号のような文字の絵馬を残し去っていく姿を見てしまい……と展開する。中山さんは、「ここまで人間の怖さを描く作品に、私は初めて出演したのですが、何よりも人間が一番怖いものだと改めて感じましたね。ホラーが苦手なので、最初はなかなか台本が読めなくて困りました……(笑い)」と振り返った。

 自身が演じた薫については、「切っても切れない運命や宿命を背負った切ない女性」と話し、「そんな彼女を時代を背負いながら演じることができて、楽しかった」と振り返った。「短いお話ですが、始まったら一気に見入ってしまうスピード感とスリルがあり、短い中にたくさんのことが凝縮されています。すごく衝撃的なことが起きるので、話していても怖いくらいなのですが……とても面白い作品になっているのでぜひご覧ください」と呼びかけた。

 5月17日に放送される第6話「品川区の女」は、島崎さんが主演。現存する江戸時代の処刑所、鈴ヶ森刑場跡。品川区の交番に勤務する木内巡査(白洲迅さん)は、事件現場で何度も不審な女性を目撃する。それは、璃々子(島崎さん)だった。木内は、鈴ヶ森刑場跡に入っていく璃々子を問い詰めるが、璃々子は意外な事件の真相を語りだし……と展開する。

 島崎さんは、「この作品は、私が演じる璃々子と岡山天音さん演じる先輩がストーリーを進めていくのですが、私たちがなぜ存在しているのか、そして、なぜ23区を2人で巡っていたのかが第6話でわかります」と説明。撮影で印象に残っていることについては、「第5話の縁切榎で撮影をしている時に、実際に縁切り神社に訪れた方に握手を求められたことですね。びっくりしました」と告白。

 「でも、その方が『いつも応援しています』と言ってくださって。握手をすると、すごく明るい笑顔になって帰ってくださったので、アイドルをやっていて良かったな……と思いましたね。こんな場所に思い詰めてやって来たであろう人を、1人でも笑顔にすることができてよかったです」と話していた。

 「東京二十三区女」はWOWOWプライムで毎週金曜深夜0時放送。全6話で、第1話は無料放送。「まだ間に合う!1~3話一挙放送」は29日午後11時から放送。

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