大英博物館マンガ展:「キャプテン翼」高橋陽一とザッケローニ元日本代表監督がトーク 「大空翼」の名前の由来とは?

大英博物館のマンガ展「The Citi exhibition Manga」で行われた高橋陽一さんとサッカー元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニさんのトークイベントの模様
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大英博物館のマンガ展「The Citi exhibition Manga」で行われた高橋陽一さんとサッカー元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニさんのトークイベントの模様

 英ロンドンの大英博物館で開催中のマンガ展「The Citi exhibition Manga」で24日、人気サッカーマンガ「キャプテン翼」で知られる高橋陽一さんと、サッカー元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニさんによるトークイベントが行われた。

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 イベントでは、高橋さんは「キャプテン翼」について「ヒットすればいいなと思っていたけど、ここまでになるとは」考えていなかったとコメント。初代担当である集英社常務の鈴木晴彦さんは「それまでの少年マンガはチャンバラや野球に象徴される1対1の勝負を描くことが中心で、団体競技であるサッカーは難しいと思われていた。だが、高橋先生は、試合の中で、翼対ライバルという無数の1対1のシーンを作り出し、画期的だった」とヒットの理由を解説した。

 ザッケローニさんは「息子のルカが、スカイラブハリケーンを教えてくれて、『翼』を知ったんだ」と明かし、「マンガやアニメを息子もそのまた子どもも、これからも見ていくのだと思うと、感慨深いね」と思いを語った。

 会場には、ロンドン最大の日系サッカーアカデミー(5~15歳向け)「FOOTBALL SAMURAI ACADEMY」のメンバーも来場。高橋さんとザッケローニさんの夢のツーショットに目を輝かせる少年たちから、「キャプテン翼」の主人公・大空翼の名前について聞かれると、高橋さんは「『キャプテン翼』のテーマは夢を持って、夢を追いかけることなので、翼を広げて夢を追う感じがいいなと思いました。語呂もよかったし」と明かした。

 同展は、日本のマンガ家、出版社、プロダクションなど約30社が垣根を越えて全面協力し、広さ約1100平方メートルの「セインズベリー・エキシビションズ・ギャラリー」に作家約50人、約70タイトル、総計約240点の原画(一部複製含む)などが展示される。また、名作バスケットボールマンガ「スラムダンク」などで知られる井上雄彦さんによる3点の描き下ろし原画が展覧会の最後を飾る。8月26日まで開催。

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