ゴールデンウイークに公開された映画「ピア~まちをつなぐもの~」(綾部真弥監督)でスクリーンデビューを飾った川床明日香さん。川床さんといえば昨年、積水ハウスの企業CMに出演し、視聴者から「可愛い!」との声が多数上がるなど、美少女ぶりが話題に。今年3月には新垣結衣さん、飯豊まりえさん、永野芽郁さん、清原果耶さんらを輩出したローティーン向けファッション誌「nicola(ニコラ)」(新潮社)の専属モデル(ニコモ)を卒業と、次なるステップへと向かう川床さんに、女優業への思いや、高校生活、今ハマっているというフィルムカメラについて話を聞いた。
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川床さんは2002年7月10日生まれ、福岡県出身の16歳。14年に「nicola」のモデルオーディションでグランプリに輝くと、今年3月まで約4年半、“ニコモ”として活躍してきた。「私がこの世界に入るきっかけを与えてくれたのが『ニコラ』。すてきな洋服を着せていただいて、プロの方に写真を撮ってもらえて、見てくれた方に『この服ほしい』『この服買いました』って言ってもらえるって、すごくすてきな経験をさせてもらったなって。そう感じる4年半でした」と振り返る。
そんな川床さんは、女優として新たな一歩を踏み出したところ。映画デビュー作となった「ピア~まちをつなぐもの~」は、在宅医療がテーマで、病に侵され余命幾ばくもない患者・由紀子(水野真紀さん)の一人娘・波瑠を演じた。「波瑠はすごく真っすぐな性格で、お母さんが大好き。私と似ているところもあって、気持ちも重ね合わせやすかったので、無理せずお芝居できたのかなって思います」と川床さん。
クライマックスでは波瑠の目から涙があふれてしまうシーンもあったが、「水野さんが手を握ってくださって、手の温かさというものを波瑠としてお母さんから教えていただいた気がしたので、本番では心を開くことができましたし、この作品と波瑠という役が宝物になりました」とうれしそうな笑顔を見せる。
元来テレビっ子で、「ドラマも大好きで、お芝居に対して昔から興味があったんじゃないのかなって思います」と推測する川床さんは、好きな女優に芳根京子さんや事務所の先輩の堀田真由さんの名前を挙げると、「今は自分に近い役をやらせていただくことが多いので、距離を感じるような、陰のある役をやってみたいなって思います。あとは小さい頃から朝ドラ(NHK連続テレビ小説)を好きで見ているので、いつかは朝ドラにも出てみたいですね」と目を輝かせていた。
プライベートに目を向ければ、今年4月に高校2年生になったばかりの川床さん。「学校が大好き」といい、「すごくスイッチがオフになるというか。(仕事のときと)違う自分になれる場所があるって、すごくいいことだなって自分では思っていて、毎日楽しいです」と声を弾ませる。
好きな科目は「歴史」と「古典」。「好きな武将にはまだ出会えていないんですけど(笑い)、昔の人の日常に興味があるというか。古典だったら平安時代の貴族の人たちがこういうふうに生活をしていたって話を聞くと『うわあ、楽しい!』ってなりますね」と明かす。
また、レトロ趣味で「ちょっと渋いものが好きな性格らしくて」と自己分析する川床さんが、今ハマっているのがフィルムカメラ。「いつも持ち歩いていて、地元(福岡)の普段、行ったことのないような場所を撮りに散歩したりします。フィルムは現像するまで、どう撮れているのか分からないっていうのと、出来上がったときのフィルム特有の荒さ、質感の違いも楽しいですし。あとは使っているのが中古なので、どんな人が以前使っていたんだろうって考えるのも楽しいです」と話す。
さらに川床さんは「カメラを持っているときと持っていないときとでは、見える景色が違うというか。ここを撮ったらキレイなんだろうなっていう発見もあって、すごく楽しいって気がついたんです」とカメラの魅力を語ると、「人に自慢できるようなものではなくて、自己満足に近いんですけど。カメラを持っていることで見える景色が違うっていうのは、自分の中で、これからも大切にしたいなって思っています」と語っていた。