女優の前田敦子さんが6月3日、東京都内で行われた主演を務めた日本とウズベキスタンの初の合作映画「旅のおわり世界のはじまり」(黒沢清監督、14日公開)に完成披露試写会に出席した。約1カ月に及ぶウズベキスタンでの撮影を行い、劇中ではエディット・ピアフの名曲「愛の讃歌」の歌唱にも挑戦。「ボイトレをやらせてくださいとお願いして、3カ月くらい特訓をしていただいた。それもひっくるめてぜいたくな時間だった」と充実の表情を見せた。
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映画は“舞台で歌う”という夢への情熱を胸に秘めたテレビ番組リポーターの主人公(前田さん)が、番組のクルーと取材のためにウズベキスタンを訪れ、異国でのさまざまな出会いによって、新しい扉を開き、成長していく姿を描く。舞台あいさつには、加瀬亮さん、柄本時生さん、黒沢監督も出席した。
前田さんはクライマックスでは標高2443メートルの山頂でアカペラでの撮影にトライしたが、「空気って大事だなって思った」とにっこり。ただ、撮影のない加瀬さんが歌唱シーンを見学に来ていたといい、前田さんは「加瀬さんが撮影を見にきてくれたんですけど、プレッシャーでしかなくて」と告白。加瀬さんが「歌、聴いてみたいなって思って。すいません」と楽しそうに語ると、前田さんは「嫌なお客さんがいました」と苦笑交じりに返して、観客の笑いを誘っていた。