小林清志:「俺より先に逝きやがって…」 “次元大介”がモンキー・パンチさんしのぶ

モンキー・パンチさんをしのぶ会に出席した小林清志さん
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モンキー・パンチさんをしのぶ会に出席した小林清志さん

 4月11日に肺炎のため死去した「ルパン三世」の生みの親でマンガ家のモンキー・パンチ(本名・加藤一彦)さん(享年81)をしのぶ会が6月14日、東京都青山葬儀所(東京都港区)で執り行われ、アニメで次元大介役を務めている小林清志さんが、報道陣の取材に応じた。

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 マンガの連載開始から50年以上続く人気作で、ルパン三世の声優だった山田康雄さん、銭形警部の納谷悟朗さんも先立ったが、「俺より若いくせに、先に逝きやがって。しょうがない先生だ」と悔しさを口にし、「結局、俺だけが生き残った。俺は大丈夫だから、期待して」と語っていた。

 小林さんは、長年の交流があったモンキー・パンチさんについて「こう言っちゃ失礼だけど、モンキーの面影があるな。最初の印象が強かったな」と冗談を飛ばし、「アニメが始まった1971年、最初に会ったときは先生も俺も若かった。先生からはいろんなことを教わりました。男の色気、可愛らしさ、哀愁。表現するのは難しいけど、それをやってきたから大変だ」と振り返っていた。

 しのぶ会には、アニメでルパン三世役の栗田貫一さん、銭形警部役の山寺宏一さん、映画版でルパン三世を演じた小栗旬さん、銭形警部役の浅野忠信さん、多くの楽曲を手がけたジャズピアニストの大野雄二さんら、ゆかりの人物が多数参列した。

 モンキー・パンチさんは、1937年に北海道浜中町で生まれた。1965年に「プレイボーイ入門」でマンガ誌「漫画ストーリー」(双葉社)からメジャーデビューを果たし、1967年8月にマンガ誌「漫画アクション」(同)で「ルパン三世」の連載を開始。人気を博して、1971年にはテレビアニメが放送開始。その後もテレビシリーズ、劇場版など現在まで新作が作り続けられるヒットアニメとなった。

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