天気の子:アフレコ現場リポート 醍醐虎汰朗と森七菜が語る新海誠監督の“魔法の言葉”

新海誠監督の新作劇場版アニメ「天気の子」のアフレコ現場で(左から)新海監督、森七菜さん、三浦透子さん、醍醐虎汰朗さん
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新海誠監督の新作劇場版アニメ「天気の子」のアフレコ現場で(左から)新海監督、森七菜さん、三浦透子さん、醍醐虎汰朗さん

 大ヒットした「君の名は。」(2016年)の新海誠監督の新作劇場版アニメ「天気の子」(7月19日公開)のアフレコがこのほど東京都内で行われ、収録後、声優を務めた醍醐虎汰朗さんと森七菜さんが取材に応じた。家出少年、帆高役の醍醐さんは「『醍醐君が帆高だから、自然体でやってほしい』といわれた」、不思議な力を持つ少女・陽菜役の森さんは「『すてきですね』から始まって、そこから指導とか演出をしてくださって。プレッシャーにならずに助けていただいているなと思います」と“新海マジック”に舌を巻いていた。

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 森さんはさらに「新しいものを私たちが出したら、いいものだと必ず受け止めてくださる。監督は優しい人だなと思います」と語った。

 この日の収録では歌を歌うシーンもあったが、醍醐さんは「帆高は一生懸命やっていれば、歌がうまい必要はないだろうなと思ったのと、変にこなれちゃうと見ていて頑張っている感が伝わってこないんじゃないかなと思って、もう出たところ勝負でやろうと。全く練習もしなかったです」といい、森さんも「もうちょっと練習すればよかったかなと今日になって思いました。そんなにうまくなくていいかなと思ったんですけど、ぼそっと新海さんから『ヒロインなんだよね』って言われちゃって(笑い)」と振り返っていた。

 2人の収録は6月5日で終了した。取材した日は収録も終盤にさしかかったころで、森さんは醍醐さんに対して「たまに私が迷っていたり、とことん分からなくなってしまって、自己嫌悪になってしまったときに、(醍醐さんが)こうしたらいいんじゃないとか、『大丈夫だよ』って言ってくれる。ときどき先生みたいな一面もあるなと思っています」と語り、醍醐さんは森さんに対して「作品に対する熱量がすごいなと感じるので、僕も同じような気持ちを持っていて、高め合っているというか。本当に“天気の子”だなと思います。落ち込んでいると思ったら喜んでる、ポンポンと感情が変わったりするので一緒にいて楽しいです」とお互いの間に絆が生まれているようだった。

 「天気の子」は、天候の調和が狂っている時代、東京にやってきた家出少年・帆高(醍醐さん)と、不思議な力を持つ少女・陽菜(森さん)の恋と自らの生き方を選択していく姿を豊かな風景描写と共に描く。声優として、小栗旬さん、本田翼さん、倍賞千恵子さん、吉柳咲良さん、平泉成さん、梶裕貴さんも出演。「君の名は。」でも新海監督とタッグを組んだバンド「RADWIMPS」が主題歌「愛にできることはまだあるかい」や音楽を手がけ、女優の三浦透子さんが、RADWIMPSが書き下ろした楽曲「グランドエスケープ(Movie edit)feat.三浦透子」のボーカルを務める。

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