醍醐虎汰朗&関水渚:“素直”でいることを大事に 「シガテラ」で“真っすぐ”な主演と“頼れる”ヒロイン

連続ドラマ「シガテラ」で主演を務める醍醐虎汰朗さん(左)とヒロインを演じる関水渚さん
1 / 8
連続ドラマ「シガテラ」で主演を務める醍醐虎汰朗さん(左)とヒロインを演じる関水渚さん

 俳優の醍醐虎汰朗さんが主演で女優の関水渚さんも出演するテレビ東京の連続ドラマ「シガテラ」が4月7日から放送される。ドラマは“日常”と、その中に潜み平穏を侵略する“非日常”を描いた青春サスペンス。2人は初共演で、醍醐さんがクラスメートからいじめを受けている高校生・荻野優介、関水さんが荻野の恋人となる南雲ゆみを演じる。今作が初のドラマ主演となる醍醐さんとヒロインを演じる関水さんに、役作りや初共演の印象などを聞いた。

あなたにオススメ

 ◇“素直”でいることを大事に

 醍醐さんは、本作がドラマ初主演。主演というポジションについて「やっぱり、普通に参加するのと、(作品の)頭として参加するのとでは、現場の居方のようなものは絶対に違うと思うので」と思いを語る。座長としては「キャリアも年齢も浅いので、できることなんて正直、なんにもないんですけど……」としつつ、「せめて現場の空気感ぐらいはは良いものになるように頑張って作りたいなと思って、明るく撮影に入るように心がけました」と振り返る。

 原作の印象は「コメディー・エロ・バイオレンス」だったと醍醐さん。荻野が南雲と付き合う時の心情に共感し、「たぶん、誰もがあったと思うんですけど、初めて人を好きになって一挙一動にドキドキするのは、やっぱりみんな共通なんだなと。微笑ましいというか、懐かしい気分になりました」と語る。南雲役の関水さんは「(南雲は)自分とは正反対だったので、正反対の人を理解していくという役作りをしました」と振り返る。

 そんな2人が、撮影で一貫して大事にしていたことは「素直」でいることだった。醍醐さんは「(大事にしたのは)素直に受ける、ということです。南雲さんとのお芝居では、1回まっさらに近い状態になって、全部その場でやるようにしました。関水さんがすごくいろいろと計算をしてやってくれる頼れる方だったので、僕はそれを素直に受けている方がきっと作品として面白いんじゃないかな、と思ったんです」と真意を明かし、関水さんも「私はとにかく自分の役を一番愛して、大事にして。その上で荻野くんと向き合う時は、私も素直でいようと決めていました」と語る。

 ◇“人生を変えたもの”は?

 本作で、いじめられっ子だった荻野は大好きなバイクによって南雲と出会い、人生が変わっていく。2人にとって、荻野のように人生を変えたものは何か。醍醐さんは、高校生のころの地元の友人とのやり取りがそうかもしれない、という。

 当時、初めて舞台の主演が決まった醍醐さんは「ちょっと気持ちよくなっちゃって、周りの友達にご飯をご馳走してしまったんですよ。そうしたら『なんかお前、変わったな』って……」と回顧。その友人とはけんかになり、その後1年ほど口をきかなかったが、「今思うと、自分の気づかないうちに調子に乗って、変な方向に行こうとしていたのを正してくれたんだなって思うので、『初心を忘れちゃいけないな』って……。ありがたいなって思います」としみじみと話す。

 関水さんは「やっぱり『ホリプロ(タレント)スカウトキャラバン』を受けたこと」だといい、「本当に人生が一転したというか……。事務所の先輩の石原さとみさんに憧れていて、ずっとやりたいと思っていて。それまではどうしてもやりたいことってなかったので、ものすごく大きな変化でした」と関水さん。その後、演じる仕事をする中で「ちょっとムッとすることを言われたとしてもイラッとするのではなく、『なんで今、この人はこういうことを言ったんだろう』と考えて、理解する方向に持っていけるようになった」と変化があったといい、「心が、すごく寛大になりました。嫌いな人がほとんどいなくなりました」とほほ笑む。

 そう語る関水さんは、6月で25歳になる。20代後半で成し遂げたいことを聞くと、「『20代後半だから』ということはあまり気にしていなくて、今まで通りやっていけたらいいかなって思っています。そういう目標って時に自分を苦しめることがあると思っているので……。決めていた時期もあったんですけど、できなかった時、自分で自分を苦しめるだけになっちゃうし、逆に成し遂げられたからといって『義務だからできた』というのも嫌だから。自然に、流れつくところに流れついたらいいかな、と思っています」と思いを明かす。

 一方、醍醐さんは「何か、人にいい影響を与えられるようなポジティブな人間になりたいなと思っています」と理想像を語る。自身が声優を務めた劇場版アニメ「天気の子」の新海誠監督が所属するコミックス・ウェーブ・フィルムの川口典考社長があこがれの人だと明かし、「感情の起伏も激しい方で、よく笑うし、よく泣くし、本当に太陽みたいな人」と説明し、「まだまだ足りないんですけど、“人間力”のようなものは、芝居どうこうよりも磨いていきたい部分だなって思っています」と真っすぐな思いを語ってくれた。

 ドラマは、テレビ東京系で4月7日から毎週金曜深夜0時12分に放送。動画配信サービス「Lemino(レミノ)」「Paravi」でも放送直後に配信する。

写真を見る全 8 枚

テレビ 最新記事