謎解きはディナーのあとで
第3話 死者からの伝言をどうぞ File2
4月24日(木)放送分
俳優の窪田正孝さん主演で石田スイさんの人気マンガを実写化した映画の続編「東京喰種 トーキョーグール【S】」(川崎拓也監督、平牧和彦監督)が7月19日に公開される。今作では、原作でも人気のキャラクターである美食家(グルメ)と呼ばれる喰種(グール)の月山習(しゅう)を俳優の松田翔太さんが演じている。主人公・金木研(カネキ、窪田さん)たちの前に“史上最悪な喰種”として立ちはだかる月山について、永江智大プロデューサーは「この映画の成功の鍵は、月山習というキャラクターを大成功させること以外になかった」といい、月山役は「松田さん一択だったんです」と明かす。永江さんにキャスティングや作品への思いを聞いた。
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「東京喰種」シリーズは、人肉を食らう怪人・喰種をテーマにした石田さんの人気マンガ。実写映画第1作「東京喰種 トーキョーグール」は2017年7月に世界29カ国で公開された。続編は、喰種が潜む街・東京が舞台。ある事件をきっかけに半喰種となってしまった大学生のカネキは、喫茶店あんていくに身を寄せ、霧嶋董香(トーカ、山本舞香さん)らと共に生活をしていた。そんな中、美食家(グルメ)と呼ばれる喰種の月山習があんていくを訪れる。月山はカネキのにおいに興味を持ち、彼を喰種レストランに誘い出す……というストーリー。
続編の重要なキャラクターとして登場する月山は、数多くの魅力的な登場人物がいる原作の中でも、ひときわ異彩を放っている。テレビアニメシリーズでは声優の宮野真守さんが月山を演じたことも話題となった。永江プロデューサーは、月山役のキャスティングについて「月山は本当にインパクトが強すぎるキャラクターなので、原作と同じことはやれないし、演じられる役者さんも限られる。そんな中で一つ判断材料としてあったのは、色気といいますか、持っている“華”のようなものが月山習には絶対必要だと考えました」と話す。
月山役を誰にオファーするのか。永江プロデューサーが考えを巡らせている時に見たのが松田さんが出演している映画だった。「松田さんが出ている映像を見た時に『そのまま月山習だな』と思ったんです。すごく上品で貴族のようなエレガントさがあるのですが、裏にものすごい狂気を秘めているというか。松田さんは『最高にド変態な月山を上品に演じました』とおっしゃっていますが、まさにそういったものを感じました」と表現する。
永江プロデューサーは、「オファーしてダメだったら、このエピソードを描くのはやめます」と考えるほどに松田さんにほれ込んだという。「普通、映画のキャスティングは何人か候補がいるものなのですが、冗談抜きに月山役は松田さん一択でした。この映画の成功の鍵は、月山習というキャラクターを映画として大成功させること以外になかった。それぐらい重要だったんです」と力を込める。
永江プロデューサーにとって、実写「東京喰種 トーキョーグール」は、プロデューサーとしてのデビュー作。原作の大ファンで念願の実写化だったという。原作の魅力を「石田スイ先生の絵の美しさと人間ドラマの面白さ」といい、実写化する際、「そこは絶対に守らなければいけない」とこだわりを語る。
ビジュアル面では、歌手のレディー・ガガさんをはじめ、さまざまなアーティストの衣装を手がけるファッションブランド「クリスチャンダダ」の森川マサノリさんが、前作に続き衣装を担当。また、前作では萩原健太郎監督、今作では川崎拓也監督、平牧和彦監督と、CMなどを手がけてきた若手を抜てきし、映像美を追求した。
人間ドラマを描く上では、「【S】では原作コミックスの4、5巻のエピソードを描いています。でも、カネキや月山、トーカは、連載当時4、5巻に描かれていた以上のものを抱えている。原作の『東京喰種トーキョーグール:re』まで通して読むと分かるバックボーンがある。実写では、マンガが完結している今だから分かるものは全部入れ込みたいと思っています。キャラクターそれぞれの背景を匂わせるというか。単純にコミックスの4、5巻を切り取っただけじゃない、というのがこだわりとしてはあります」と話す。
さらに、テレビアニメシリーズから影響を受けている部分もあるという。「テレビアニメチームが作ってきたものをすごくリスペクトしている」といい、実写版では「いい意味で同じことはやらないというアプローチをした」と語る。アニメを指標に「僕らは違うアプローチで月山習を描く。実写ならではのアプローチをするということに、すごくエネルギーを注いだ」と語る。
原作が完結し、キャラクターの過去と今が分かっているからこそ描ける人間ドラマの深み、アニメを指標にするからこそ描ける新しさ。製作陣の“東京喰種・愛”が実写版には込められている。永江プロデューサーが実写「東京喰種」を通して伝えたいこととは何なのだろうか。
「人間と喰種、喰種と喰種と、さまざまな関係性が描かれますが、それを現実世界に置き換えたら人間対人間でしかなくて、要は『人とどこまで向き合えるのか』という話だと思っています。恋人であったり、友人であったり、家族であったり、その人と向き合っていく中で、どうしても知られたくない秘密や抱えているものを知った時に自分がどうするのか。そうしたことが、作品の中でもいろいろな関係性の中で描かれています。それを見て、自分のリアルな暮らしの中でも考えるきっかけになればと思っています」
最後にタイトルに添えられている【S】の意味を聞いてみると、「結論からいうと、見た人の想像に委ねたい」とした上で、「実写のパート2ではありますが、前作を見なくても分かるように作っているので、『2』と打ちたくなかったんです。前作からのアップデートというかリブートするぐらいの感覚があったので、あくまでイメージですが、iPhone5Sの『S』のようなバージョンアップ感を表現できる単語がいいなと考えた」と明かす。
続けて「最終的には『Second』だったり、『Special』『Super』といろいろな意味があって。月山がハンカチを“スーハー”と嗅(か)ぐシーンがあるので、その『S』だったり……(笑い)。あとは『2』を反転させると『S』になるんですよね。計り知れない意味が込められています。ただ、答えはありません。【S】の意味は映画を見た方が決めるものです」とメッセージを送った。
今後、実写版について「当然、続編はやりたいですし、何より覚醒したカネキを見たい。これまで受け身だったカネキが、攻めるカネキに変わっていく。その姿が見たいなという思いが強い」と意欲を見せた。
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