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細田守監督:自身は高畑勲監督より宮崎駿監督タイプ “リアルな表現の流行”に疑問も?

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回顧展「高畑勲展-日本のアニメーションに遺したもの」内で行われたスペシャルトークイベント「細田守が語る監督『高畑勲』」に登場した細田守監督(右)と宇垣美里さん

 劇場版アニメ「未来のミライ」などで知られる細田守監督が8月3日、東京国立近代美術館(東京都千代田区)で開催中の高畑勲監督の回顧展「高畑勲展-日本のアニメーションに遺したもの」内のスペシャルトークイベントに登場。観客からの質問で「宮崎駿監督と高畑勲監督とでは、(細田監督は)どちら寄り?」と聞かれた細田監督は、「宮崎さんと話していて面白いなと思ったんですが、『高畑さんは字に思いを込めるんだよね。最初に書いた脚本からまったく変えないんだよね。文字に何か魂を宿しているんだ高畑さんは。それが俺には分からん』と言っていて」と宮崎監督の当時の話を紹介し、「僕も作っているうちに(脚本が)変わっていく方。どっちかな、と思ったら、宮崎さんの方だなと思いました」と明かした。

 この日は、フリーアナウンサーの宇垣美里さんが聞き手を務めた。宇垣さんから「高畑監督のすごさ」を聞かれた細田監督は「アニメーションとは何かということに一番自覚的だ、ということだと思う。アニメーションでなければできない表現を追求して形にしてきたイノベーターだし、最高の演出家、という感じですね」と説明した。

 また、細田監督は、CGを活用したリアルな映像表現が多い現状について触れ、「リアルにすれば心情もリアルに伝わるだろうと思うからやっているのかもしれないし、そういうトレンドって日本だけじゃなくて世界的にあるんですけど、でも結局それって表面だけをリアルにしているだけなんじゃないかっていうような……」と明かしつつ、「僕も『時をかける少女』(時かけ)をやったとき、高畑さんに『いかがなものか』と苦言を呈されたことがある。『時かけの美術は描き込み過ぎだ!』という批判があって、くそーと思いましたけど」と苦笑いで当時を懐かしんでいた。

 「高畑勲展」は、昨年4月に82歳で亡くなった高畑監督の初の回顧展で、10月6日まで開催。開催時間は午前10時~午後5時(金土曜は午後9時まで)。当日券は一般1500円、大学生1100円、高校生600円で、中学生以下は無料。

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