モデルで女優の池田エライザさんの初監督映画のタイトルが「夏、至るころ」(2020年夏公開)に決まり、メインキャストとして映画初主演の倉悠貴さん、新人の石内呂依さん、AbemaTV「恋愛ドラマな恋がしたい3」などで知られるさいとうなりさんが出演することが8月15日、明らかになった。ヒロインと男性キャストは全国オーディションで選ばれた。
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また、主人公の父親役で安部賢一さん、母親役で杉野希妃さん、祖父役でリリー・フランキーさん、祖母役で原日出子さん、昔からよく知るペットショップの店長役で大塚まさじさんが出演することも発表された。
今作は、映画会社「映画 24区」が「地域」「食」「高校生」をキーワードに全国の自治体と組んで製作する「ぼくらのレシピ図鑑」シリーズの第2弾となり、企画・原案も池田さんが担当。福岡県田川市を舞台に幼なじみの少年2人と不思議な少女が出会ったひと夏の胸騒ぎを、美しい田川市の風景と和太鼓が奏でる情緒的な音楽に乗せて描く。田川市で、8月中旬以降にクランクインする。
――タイトル決定に関して。
高校3年生。この夏が始まれば、この夏が終わってしまう。言語化できない気持ちを抱えた少年たちが、雲の高い空の下で今日も頭を抱えて生きている。そんな2人の高校生の心が、夏の魔法に魅せられ、世界が彩り豊かになっていく瞬間を切り取ろう。忘れられない思い出が生まれる瞬間に寄り添おう。そういう思いで、「夏、至るころ」というタイトルをつけました。そして、そんな少年たちを優しく包み込むすてきな大人たちに、これまたすてきな役者さまが集まってくださいました。皆様の心に触れるのが楽しみです。
――メインキャスト3人を選んだ理由は?
倉くんの陰と陽のはざまで漂うような立ち姿に、主人公の翔と同じ匂いを感じます。無限大の可能性を持つ彼に丁寧に向き合いたいと思います。呂依くんのお芝居を初めて見た時、素直に悔しいなあと思いました。技術的なことだけではなく、彼の今までの人生が作り上げた魅力がたっぷりとあふれ出ていたからです。撮りこぼしてしまわぬようにスクリーンにできる限り彼の素晴らしさを収めたいと思います。なりさんは、見ている私たちをいい意味で不安にさせてくれます。次はどんな顔を見せてくれるのだろうか。何を言い出すのだろうか。そんな彼女に心から引かれました。この3人が起こす化学反応を一番近くで見ることができることが幸せです。
このお話をいただいて、主演という大役に驚きつつも、とてもうれしかったのを覚えています。翔という男の子は、自分が何になりたいのか、どうなりたいのか分からず、心に葛藤がある高校生です。翔の心の揺らぎや感情と丁寧に向き合いながら、演じたいと思っています。撮影はこれからですが、監督をはじめ、田川市の方々、スタッフやキャストの皆様と協力して、素晴らしい作品になるよう、全身全霊で頑張ります。
今回この映画に出演するにあたって、お芝居をすることも、映画に出演させていただくのも初めての経験で、オーディションに合格したときは本当に夢のようでした。たくさんの応募者がいる中で、平川泰我という役をいただけて、池田監督にはとても感謝しています。そして、実際にお芝居をやってみて、まだまだ未熟な部分はたくさんありますが、この映画に関わっている方々の力を借りつつ、自分なりに楽しくいい作品を作り上げていきたいと思っています。
都役を務めさせていただきます、さいとうなりです。私が演じます都は、自分と重なる部分が多く、都と出会えたことに不思議な縁を感じています。そして今回、福岡県田川市という素晴らしいロケーションが舞台になる作品ということで、田川市の豊かな自然に身を任せて、等身大でお芝居を楽しめたらなと思います。どんな景色が私たちを待っていてくれるのか、本当に楽しみです!
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