けものフレンズ:新フェネック役に新人声優・美坂朱音 初インタビュー 初の収録で涙も

「けものフレンズ」でフェネックを演じる美坂朱音さん
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「けものフレンズ」でフェネックを演じる美坂朱音さん

 アニメなどが人気の「けものフレンズ」で、美坂朱音(みさか・あかね)さんがフェネックの声優を務めることが8月21日、明らかになった。フェネック役の本宮佳奈さんが7月をもって「けものフレンズプロジェクト」を“卒業”し、新人声優の美坂さんが新たに同役に抜てきされた。美坂さんは、これまでライブやインタビューの経験もなかったといい「すべてのお仕事が新鮮。初めてのことばかり」と話す。フレッシュな美坂さんはどんな声優なのか? 初めてのインタビューで、意気込みを聞いた。

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 ◇声優を目指すきっかけは「BLOOD+」

 美坂さんは、ゲーム「かんぱに☆ガールズ」に出演経験があるものの新人声優だ。声優を目指したきっかけは小学生の時に見たアニメ「BLOOD+(ブラッドプラス)」だった。

 「喜多村英梨さんが演じられていた音無小夜が強くて、格好よくて憧れていたんです。声優という職業を知って、声優になりたい!という気持ちが芽生えました。当時から歌や演劇も好きで、目立ちたがり屋だったんです」

 「けものフレンズ」は、マンガ「ケロロ軍曹」などの吉崎観音さんがコンセプトデザインを手がけるメディアミックスプロジェクト。テレビアニメ第1期が2017年1~3月、第2期が2019年1~4月に放送され、人気を集めた。人気作ということもあり「まさか自分が出演できるなんて思ってもいませんでした」という。オーディションには、フェネックを研究して臨んだ。

 「もちろんオーディションに受かりたかったのですが、受かるとは思っていませんでした。私が作品に入っていくイメージが分からなかったんです。オーディションを前に、フェネックがどんな子なのかをいろいろ考えて、挑みました。アニメを何度も見たり、コラボしているゲームも調べて、歌を何度も聴いたり……。クールで冷静なのですが、掘り下げていくと、表に出ない可愛らしさや無邪気さもあると感じたんです」

 ◇先輩が包み込むように受け入れてくださった

 フェネック役に抜てきされ、初の収録では苦戦することもあった。フェネックを研究しすぎてしまい、これまでのフェネックのものまねのようになってしまったのだという。しかし、スタッフが求めるのは、ものまねではなかった。

 「音響監督の阿部信行さんに『それは美坂のフェネックじゃない』『あなたがいいと思って選んだんだから、あなたでいいんだよ』と言っていただけたんです。私の中にあったこうじゃないといけない!という固定観念を砕いてもらいました。私らしくていいんだ!!と感動して、涙が出てきました。注意されて泣いたわけではないんです。1日の予定の収録が2日になり、時間をかけていただき、感謝しかありません」

 美坂さんはゲーム「けものフレンズ3」に出演し、主題歌「け・も・の・だ・も・の」にも参加する。ミュージックビデオ(MV)の撮影にも挑戦した。先輩たちは新人を温かく迎えてくれた。

 「先輩の皆さんがすごく優しい。私は緊張していたのですが、おいで!と包み込むように受け入れてくださったんです。(サーバル役の)尾崎(由香)さんは先生のようなおおらかさがあり、(アライグマ役の)小野(早稀)さんはそっと寄り添ってくれる。きょんちゃん(ジェンツーペンギン役の田村響華さん)は、私と同い年なので『徐々に敬語をなくす方向でいいですか?』と聞いたら、『ダメ、敬語じゃなくていいよ』と言っていただきました。(フンボルトペンギン役の)築田(行子)さん、(コウテイペンギン役の)根本(流風)さんとは一緒にタピオカを飲みに行きました。私はタピオカが大好きで、週5は飲んでいるんです! (ロイヤルペンギン役の佐々木)未来さんはお姉ちゃん、あいあいさん(イワトビペンギン役の相羽あいなさん)は姉御!って感じ」

 ◇人見知りだけど緊張している場合じゃない!

 実は人見知りという美坂さんだが、すっかり現場になじんでいる様子だ。

 「初めてのあいさつの時は緊張しすぎて、うまくしゃべれなかったんです。『趣味は?』と聞かれ、普段は『カラオケ、コスメ収集』と言うのですが、なぜか小声で『歯磨き』と言ってしまったり……。でも、緊張している場合じゃない! 自分からいかなきゃ!とグイグイいきました。人見知りあるあるなのですが、家に帰ってから、あれは言わなければよかった……と自己嫌悪になったりもしますが(笑い)」

 「けものフレンズ」は声優陣によるライブも人気を集めている。「みんなと一緒にいる現場はとても楽しいんです。このメンバーでライブができたら楽しいと思います! メンバーが楽しそうにしていると、見ている方も楽しいですし」と出演を熱望している。

 「いろいろなことに挑戦したいです。できない!と思いたくない。新人だからこそできることもあるはず。考えすぎずに、自分らしさを見せていきたい!」と力強く話す美坂さん。フェネックとして躍動する姿に期待したい。

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