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凪のお暇:個性的なキャラが話題 ドラマPが明かすキャスティングの舞台裏

テレビ
連続ドラマ「凪のお暇」の場面写真 =TBS提供

 女優の黒木華さん主演の連続ドラマ「凪のお暇(なぎのおいとま)」(TBS系、金曜午後10時)が、回を重ねるごとに反響が高まっている。空気を読み過ぎた人生から“お暇”した主人公・大島凪役の黒木さんをはじめ、凪を前にすると素直になれず、モラハラ気味の言動を繰り返す元彼・我聞慎二役の高橋一生さん、隣人で“メンヘラ製造機”と言われるほどの人たらし・安良城ゴン役の中村倫也さんと、個性的なキャラクターを好演しているキャスト陣が視聴者の心をつかんでいる。「出てくる全員が一生懸命生きている姿を描きたかった」と語る中井芳彦プロデューサーに、キャスティングの裏側や、SNSでの反響などについて聞いた。

 ◇ドラマは「黒木華主演」で始動 パーマは地毛

 「凪のお暇」は、コナリミサトさんがマンガ誌「Eleganceイブ」(秋田書店)で連載中の人気マンガが原作。28歳の家電メーカー勤務の大島凪は、自分を見つめ直し、人生のリセットを決意。会社を辞め、マンションも解約し、彼氏を含め関わっていたすべての人たちとの連絡を絶ち、人生の再生を図ろうとする「人生リセットドラマ」。

 中井プロデューサーは黒木さんが初主演した連続ドラマ「重版出来」(2016年)に編成担当として関わることに。中井プロデューサーは、「黒木さん主演のドラマをもっと見たいと思いいろんな企画を提案しました」というほど、黒木さんの演技力を評価している。

 今回、黒木さんへオファーした理由について「黒木さん主演の連続ドラマを他局でやられるのはくやしくて(笑い)。この企画を立てたとき、どうしても黒木さんで『凪のお暇』をやりたいと思った」といい、「『凪のお暇』を読んだ時、黒木さんしかない」と思ったという。

 これまでにさまざまな作品で、違う顔を見せてきた黒木さんだが、今回は「一生懸命生きている姿が黒木さんに合っていて、凪にぴったりはまった」と魅力を語る。

 「ただ、映像にすると伝わりにくい部分もあるので、やり過ぎると毒々しいものになってしまう。そこはエンターテインメントになるよう、努力しているつもりです。その努力の一つが、黒木さんの髪形。実際に、ご本人にパーマを当ててもらい、3カ月間やっていただいています」という。

 ◇「人物の外見を、原作に近づけすぎるつもりはなかった」

 ドラマには市川実日子さん、吉田羊さん、片平なぎささん、三田佳子さんら多くの個性派俳優が出演する。中でも人気を二分するのは、高橋さんと中村さんだ。ドラマ放送後には「高橋一生」「中村倫也」「メンヘラ製造機」「慎二やべぇ」「ゴンもやべぇ」「ゴンさん」といった関連ワードがトレンドになるなど、大盛り上がりとなっている。

 原作ではゴンはロン毛であごヒゲを生やしており、慎二は28歳という設定。一方、中村さん演じるゴンはミディアムヘアでヒゲはなし、現在38歳の高橋さんは原作とは年齢が10歳離れている。キャストの発表当初は、原作ファンの「イメージと違う」という意見も少なからずあった。

 ただ、中井プロデューサーは「人物の外見を原作に近づけるつもりは最初からなかったです。原作は登場人物の心の機微がとてもリアルで丁寧に描かれているので、そっちを大切にしたかった」ときっぱり。「『原作とそっくり』というのがハマる作品と、ハマらなくてもいい作品があると思っていて、このドラマについては後者」と断言する。

 ◇高橋一生、中村倫也の起用理由は?

 高橋さん演じる慎二は、モラハラ的な言動を繰り返すも、実は凪の前だと素直になれない不器用な男性。凪の前では虚勢を張るが、別れた後はいつも号泣する姿が印象的だ。中井プロデューサーは「一番ぴったりくるのが、高橋さんだったので、お願いしました」といい、過去作で「名前をなくした女神」(2011年)、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(2016年)、「カルテット」(2017年)など、「こじらせている感じや、気難しいけれど愛されキャラという役どころが、高橋さんには多かった」と話す。

 慎二については「慎二が怖いという印象はあまりなく、僕は普通の男性だなと思っています。でも全部見るとモラハラな感じもすると思っちゃうんでしょうけど。二面性があるということではなく、タイミングが悪くてそうなってしまったという話」と語る。

 素直になれない様子と、ピュアな一面の振り分けで、ベテランならではの演技が光っているが、「高橋さんご本人も言っていますが、撮影する中で、リハーサルをしていると、女性スタッフが引いた(笑い)」というエピソードもあったという。

 一方、中村さんを起用した理由について「これからの人がいいなと思ったのが一番です。(NHKの朝ドラ)『半分、青い。』に出演していた時、『何だこの人は?』と、僕は心を掴まれてしまい、ご一緒したいと思っていたので、思い切って声を掛けさせてもらいました」と語る。

 近づいてきた女性だけではなく、第4話(8月9日放送)では、ゴンの部屋に上がった慎二もゴンの空気に飲み込まれそうになり、究極の人たらしぶりが話題になっているが、「中村さん自身が、役作りについて自分のご意見がしっかりあって、ディスカッションをしながら作ってくださっています。ゴンは普通に演じたら、とんでもない人間なので(笑い)。中村さんが楽しんで演じてくださっているので、それが映像に出ていると思っています」と言う。

 ◇ドラマは7話からオリジナルの展開に

 ドラマは回を重ねるにつれ、反響が高まっている。視聴者の心をつかんだ要因について聞くと、「共有したくなる話にしたいと思ってはいました。誰かと話したくなるポイントって、キャラクターのことや突っ込みどころだったりすると思うので、共有したくなるような点について、みんながアイデアを出してくれたのが良かったのかも」と分析する。

 原作のマンガは現在も連載中。ドラマの今後の展開については「原作の方は、最後はどうなるのか聞いていないので、7話ぐらいからオリジナルが中心になる」といい、「凪は、最終回をどういう顔で終えるのか、心のありようを楽しんでほしい。ゴンや慎二など、凪と親しい人との関係性にも注目してください」と話す。

 物語も折り返し点を過ぎ、凪と慎二、ゴンの三角関係が、どのように展開していくのか楽しみだ。

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