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まだ結婚できない男:13年ぶり続編のワケ 脚本家・尾崎将也が語る“結婚できない男”のモデル

テレビ
俳優の阿部寛さんの主演ドラマ「まだ結婚できない男」第1話の1シーン=カンテレ提供

 俳優の阿部寛さんが、皮肉屋で偏屈な独身男性を好演して人気を博した連続ドラマ「結婚できない男」の続編「まだ結婚できない男」(カンテレ、フジテレビ系)が10月8日、スタートする。前作の13年後が舞台だが、変わらず独身で「偏屈さにさらに磨きがかかった」という阿部さん演じる主人公・桑野信介の日常が描かれる。前作に続いて、脚本を手がける尾崎将也さんに13年を経て復活に至った理由や、桑野のキャラクターについて語ってもらった。

 ◇なぜ13年ぶりに復活?

 「結婚できない男」は、2006年7~9月に放送されたドラマで、偏屈で独善的で皮肉屋だが、どこか憎めない独身の建築家・桑野が、女性との出会いをきっかけに少しずつ変化して行く日常を描き、話題となった。

 今年4月に13年ぶりに復活することが伝えられると、SNS上では、ドラマファンの喜びの声であふれかえった。尾崎さんもその反響の大きさを実感していると言い、「自分のドラマをやるって発表されたら(ツイッターで)ツイートするんですけど、『結婚できない男』の続編やりますと言ったら、(他と比べて)数十倍の量(の反響)だった。みんなそこまで楽しみにしていたんですね」と喜びを明かす。

 なぜ、13年ぶりの復活となったのか。「『続編やりたいよね』っていう話はみんな思っていて。『できないかな?』みたいな話は何回もあった」と明かした尾崎さん。「突然ふってわいたというよりは、何回も『やりたいね』って言っている中で、今回は阿部さんのスケジュール含め、できる条件が整ったということだと思います」と明かす。

 ◇“結婚できない男”桑野のモデルは…

 桑野は、整理整頓されたキッチンで、スパイスを使いフランベするなど、こだわりを見せながらステーキを焼いては自分一人で味わったり、自宅で大音量でクラシック鑑賞をしながら、ただひたすら指揮をしたり、プラモデルを真剣に作ったり……。一人で人生ゲームをやりながら「必ず結婚しないといけないのがこのゲームの欠点だな」とつぶやいたこともあった。肉が好きで“ひとり焼き肉”に行ったり、花火好きだったりする一面もある。

 腕のいい建築家で、その能力は評価されている。しかし、「ユニークと奇抜の定義のちがい、教えていただけますか」と言うなど、桑野の偏屈ぶりが原因で商談不成立になってしまうことも……。桑野の事務所の助手・英治(塚本高史さん)から、「ちょっとはキャラ考え直さないと、孤独になりますよ」と言われると、桑野は「孤独? かまわない」と話したことも。

 前作では、夏川結衣さん演じる医者・早坂夏美との出会いがきっかけとなり、人間関係がにぎやかになった桑野。隣に住んでいるOL・田村みちる(国仲涼子さん)のパグ「ケン」を預かって面倒を見て、ケンと仲良くなる姿なども描かれた。

 そんな桑野のモデルはいるのかどうかを尾崎さんに聞いてみると、「出発点のモデルはほぼ自分です」と告白。「たとえば、うんちくを語るとか、意地悪いことを言うチャンスを常に狙っているとか。ただ、僕は誰にでも言うわけではなくて、一応相手を選ぶというか……。桑野は相手を選ばず言っちゃう」と明かす。

 また、「“ひとりディズニーランド”はしたことあります」と続けた尾崎さんは、「クラシックを聴きながら指揮をする」ことも桑野と共通しているといい、「前回、指揮棒を(阿部さんが)持っていなかったのが僕としては心残りで、今回は(脚本の)ト書きに『指揮棒持っている』と書いています」と明かす。

 ちなみに、尾崎さん自身は結婚している。尾崎さんと奥さんのやりとりも脚本に生かされているというが、「この間もパート1を一緒に見返したときに、奥さんから『あなた、この13年なにも成長していないわね』って言われました」と話す。

 ◇続編を書く上で大事にしたこと

 13年前の桑野と、続編での桑野を見た感想を聞くと、「まったく一緒。阿部さんも年とった感じが全然しない。13年たって変わることもあるけど、変わらないこともあるんだなという感じです」と話した尾崎さん。

 続編では、前作から13年後が舞台。53歳の桑野は、相変わらず独身生活を謳歌(おうか)していた。将来のことを考えると、少し不安も感じる桑野だったが、偶然出会った女性たちとの間で運命の歯車が動き始める……というストーリーが展開する。新キャストとして、吉田羊さん、深川麻衣さん、稲森いずみさんらが出演する。

 13年の間にIT化が飛躍的に進むなど、環境の変化こそはあったが、桑野をはじめ、物語に流れる空気は変わらない。阿部さん自身も「(桑野は)変わっていなかったですね。基本的には変わっていなくて、それがまたすごく面白かった」と語っている。

 尾崎さんは、「『結婚できない男』というドラマは、ファンの人はそんなに変わってほしいとは思っていないだろうと思います。なので、素直に前の世界観を守って書けばいいんだということを気を付けてやっています」と脚本を書く上で大事にしていることを明かす。

 最後に、視聴者に向けて、「たぶん前作を見て、楽しんでいただいた方のご期待には応えられる作品になっていると思います。初めて見る人もいると思うんですけど、こういうユニークなドラマがあって、13年前から楽しんでいる人がいたんだなってところに、新しく入って来てくれる人がいたらうれしいなと思います」と呼びかけた。「まだ結婚できない男」は、10月8日から毎週火曜午後9時に放送。初回は15分拡大。

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