マンガ「放浪息子」「青い花」などの志村貴子さんの「どうにかなる日々」がアニメ化され、2020年初夏に劇場公開されることが11月20日、明らかになった。さまざまな恋模様を描いたオムニバスマンガで、「あさがおと加瀬さん。」「フラグタイム」などの佐藤卓哉さんが監督を務め、ライデンフィルム京都スタジオが制作する。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
「どうにかなる日々」は、元恋人の結婚式、男子校の先生と生徒、心と体の変化を迎える思春期の幼なじみなどを描くショートストーリー集。
原作は地味な作品ばかりを集めたオムニバス形式の作品集です。描いている真っ最中の私は別に地味に作るぞという意気込みで描いてはいないのですが結果的に地味と評されることが多いのです。それなのに数あまたあるマンガの中から見つけ、アニメにしようと考え、細部に至るまで丁寧に関わってくださったスタッフの皆様には感謝しかありません。
そして個人的に気に入っている短編たちを一つにまとめてくださいました。本当に頭が下がるばかりです。読者の皆様にもご覧いただけたらうれしいです。
この作品は15年以上前の作品ですが、今も全く古びない新鮮な輝きを持って、今も必要とされる物語だと感じています。志村さんのフラットで優しいまなざしは、他者から見たらひずみかもしれないけど大切にしたい気持ちや、日々生きることの愛しさにそっと光を当ててくれます。今回、大きな愛情と理解を持って本作のアニメ化に関わってくださる皆様に心から感謝していますし、私もわくわくしています。たくさんの方にご覧いただけたらうれしいです!
「どんな恋愛も、どんな生き方も、全て“普通”だ」ということを映像で表現したくて、この作品のアニメ化に手を挙げさせていただきました。志村先生の、フラットで、誰かを特別扱いするわけでもない、でもどこか温かい視線は、きっと今の時代を生きるさまざまな人たちの人生に寄り添えると思います。今回のアニメでは「かつて一緒にいたけれど、今はもう遠くに行ってしまった誰かを想(おも)う物語」を選ばせていただきました。この作品を見ながら、皆さんの痛くていとしい想い出を、劇場で抱きしめていただけたらうれしいです。
監督:佐藤卓哉▽演出:有冨興二▽脚本:佐藤卓哉、井出安軌、冨田頼子▽キャラクターデザイン:佐川遥▽色彩設計:仲村祐栄(BeLoop)▽美術コンセプト:伊藤豊▽美術監督:齋藤幸洋▽撮影:高津純平▽編集:長谷川舞(editz)▽アニメーション制作:ライデンフィルム京都スタジオ▽配給:ポニーキャニオン
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