松田龍平:NHKドラマで芥川龍之介役 上海の撮影現場に感嘆「100年前にタイムスリップしたよう」

NHKのスペシャルドラマ「ストレンジャー~上海の芥川龍之介~」の会見に登場した松田龍平さん
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NHKのスペシャルドラマ「ストレンジャー~上海の芥川龍之介~」の会見に登場した松田龍平さん

 俳優の松田龍平さんが11月27日、東京都内で行われたNHKのスペシャルドラマ「ストレンジャー~上海の芥川龍之介~」の会見に登場。ドラマは、ほぼ全編を上海で撮影。上海に渡航した芥川龍之介を演じた松田さんは、完成作について「とても見ごたえがあって、満足しています」と自信を見せ、「とにかく(撮影現場の)作り込みがすごくて、100年前の上海にタイムスリップしたような気持ちになりました」と感嘆していた。

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 上海での撮影は少数の日本スタッフのほか、約200人の中国のスタッフと行ったといい、松田さんは「いい作品を作りたい、という気持ちがあるだけで言葉の壁を悠々と超えていた。とにかく中国のスタッフの方々はパワーがすごくて。現場でずっと叫んでいるような。日本のスタッフも影響を受けて声を出して、声がかれちゃっているスタッフもいた」と説明。「僕も(共演したのは)中国の役者さんがほとんどで、いろいろ楽しかったです。素晴らしい環境でやらせていただいた」と撮影当時を振り返っていた。

 文豪・芥川を演じることについては「『芥川を演じるぞ』というところにはいかずに、ただ一人の男として、違う環境に行った時に何を思うのか、そういうことを考えていた感じです」とコメント。ただ、芥川の元々の印象を聞かれると、松田さんはあまりなじみはなかったと明かし、「今回、ウィキペディアをたくさん見ました。芥川さんのことを知ろうと思って。それぐらいです、恥ずかしいんですけど」と苦笑いを浮かべていた。

 ドラマは、芥川の紀行文「上海游記」などが原案で渡辺あやさん作。約100年前に大阪毎日新聞の特派員として、憧れの上海を訪れた芥川龍之介(松田さん)だったが、当時の中国は動乱の最中。西欧諸国や日本が租界を我が物顔で支配し、民衆は貧困にあえいでいた。理想と現実のギャップを目の当たりにして芥川は絶望を覚えつつも、政治と向き合う知識人たちやしたたかに生き抜く妓楼の人々と出会う……という内容。奈緒さん、中村ゆりさん、岡部たかしさんらも出演する。

 ドラマは、12月30日午後9時からBS8K・BS4K・総合で3波同時放送。また、国際放送版はNHKワールドJAPANで同28、29日に午前8時10分から前後編で放送される。

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