水木しげるさん:「他人のような気がせん!」 映画「シュヴァルの理想宮」そっくりカット公開

水木しげるさんの「東西奇ッ怪紳士録」の「フランスの妖怪城」(左)と「シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢」(C)2017 Fechner Films - Fechner BE - SND - Groupe M6 - FINACCURATE - Auvergne-Rhone-Alpes Cinema
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水木しげるさんの「東西奇ッ怪紳士録」の「フランスの妖怪城」(左)と「シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢」(C)2017 Fechner Films - Fechner BE - SND - Groupe M6 - FINACCURATE - Auvergne-Rhone-Alpes Cinema

 フランスの郵便配達員シュヴァルが33年の歳月をかけて一人で築き上げたシュヴァルの理想宮をテーマとした映画「シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢」(ニルス・タヴェルニエ監督)が12月13日に上映される。「ゲゲゲの鬼太郎」で知られるマンガ家の故・水木しげるさんも「フランスの妖怪城」という作品で、郵便配達員シュヴァルを描いており、映画とマンガのそっくりのカットが公開された。

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 水木さんは1997年5月に理想宮を訪れ、同行した作家の荒俣宏さんによると「『他人のような気がせん!』と言っていた」という。「フランスの妖怪城」では「シュヴァルの霊の招きによってフランスまで」向かい「思ったよりも傑作で、大きさがとても感じがよい」とつづっている。

 映画は、寡黙で不器用な郵便配達員のシュヴァルが、愛娘アリスのために“おとぎの国の宮殿”を建てるという奇想天外の挑戦を思いつき、村人たちに馬鹿にされながらも、たった一人で石を運び、積み上げ続ける……というストーリー。「フランスの妖怪城」は「東西奇ッ怪紳士録」(小学館)、「水木しげる漫画大全集083 東西奇ッ怪紳士録」(講談社)に収録されている。

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