中谷美紀:結婚経て女優業も充実の一途… ドラマPが語る撮影現場で見せた“変化”と“素顔”

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連続ドラマ「ハル ~総合商社の女~」で主演を務める中谷美紀さん (C)テレビ東京

 「働く人」をテーマに、テレビ東京が2018年4月に立ち上げたドラマ枠「ドラマBiz」(月曜午後10時)の第7弾として10月から放送中の連続ドラマ「ハル ~総合商社の女~」で主演を務める女優の中谷美紀さん。日本の大手総合商社で奮闘するシングルマザーの主人公を好演している。そんな中谷さんは昨年11月に、ドイツ人ビオラ奏者のティロ・フェヒナーさんとの結婚を発表。「ハル」は結婚後初の地上波連ドラ主演作となったが、撮影現場で見せた“変化”と“素顔”とは? 同ドラマのプロデューサーの栗原美和子さんに話を聞いた。

 ◇テレ東「ドラマBiz」で2人目の女性主人公 起用理由は…

 ドラマは、栗原さんの実体験から生まれ、5年以上も前から温めてきたオリジナル企画。米国のビジネス界で活躍した後、日本の大手総合商社「五木商事」の社長直々のヘッドハントにより転職してきたシングルマザーの海原晴(中谷さん)が、一般常識にとらわれることなく、同商社経営企画部・部長補佐として、ラーメン店の再建、海外の病院の買収、アパレル会社や映画会社の改革など、膨大な各部門や系列会社の諸問題を解決するために奮闘する姿を描いている。

 「ドラマBiz」としては、真木よう子さん主演で今年1月期に放送された「よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~」に続く、2作目の女性主人公。晴(中谷さん)のビジネスパーソンとしての奮闘ぶりに加え、息子の涼(寺田心さん)や、元夫で上司の和田寿史(藤木直人さん)との関係性といった家族の物語がもう一つの軸になっているのも特徴だ。

 ドラマの制作が発表された際、「主人公のイメージは中谷美紀さん以外考えられませんでした」とコメントしていた栗原さん。改めて起用理由を聞くと、「主人公の海原晴という名前は最初の企画書の段階で自分の中では決まっていたもので、『壮大な海や原っぱを晴れ晴れとした表情でさっそうと歩いて行くヒロイン』というイメージでした。ただあまりにも個性的で、一匹オオカミでは総合商社では“浮きすぎる”という危惧もあったので、集団の中にあって、周囲に合わせることもできて、生きざまに品がある主役がいいなって思ったときに頭に浮かんだのが中谷さんでした。中谷さんは頭の良さと品の良さ、そして芯の強さがあるので、ピッタリだなと思ったんです」と振り返る。

 ◇結婚して「少女っぽさ増した」? 栗原Pに見せた“ある素顔”

 2002年放送の連続ドラマ「恋愛偏差値」(フジテレビ系)で主演とプロデューサーとして接点を持って以来、「付かず離れずの関係性を築いてきた」という栗原さんと中谷さん。栗原さんは「ハル」で久しぶりに中谷さんとタッグを組んで、彼女の“変わらない部分”と“すごく変わった部分”をそれぞれ発見したという。

 まず“変わらない部分”だが、それは「役に取り組む、入り込み方」と「真剣さ」。制作側が「これはこちらも手が抜けない」と背筋が伸びる思いだったといい、「ある意味、現場に緊張感を与える人なんだって改めて感じましたし、それは昔から主演女優に必要な絶対条件と私は思っていて。主演を張る人というのはエレガントさや優しさを持っていなくてはいけないと思うのですが、それでもやっぱり周囲に緊張感を与える、それが主役の条件で中谷さんは間違いなく『恋愛偏差値』のころから変わらず持ち続けている」と断言する。

 一方で、“すごく変わった部分”とは? 栗原さんは中谷さんが結婚したことが「やっぱり大きかったのではないかと思います」と推測。その上で「年齢を重ねてきて逆に可愛らしくなったと思います。少女っぽさが増したというか。以前から女らしく、エレガントではありましたが、どちらかというとスタイリッシュなイメージで、もちろん結婚はしましたけど、パートナーはヨーロッパにいらっしゃるので、日本で仕事をするときは一人だし、バリバリ働く独身女性のままなのかなと思っていたんですけど……。撮影の後半でご主人が来日をなさってからは『家で待っている人がいる』という感じの女性の可愛らしさやおだやかさがにじみ出ていた。ちょっと私がそういう話を振ると、頬を赤らめて、受け答えする声も可愛らしくなっていて、今までの中谷さんでは考えられない面が見られましたね」と明かしてくれた。

 ◇結婚後の“変化”は女優業に「すごくプラスに働いている」

 中谷さんの“変化”は果たして、女優業にどのような影響を及ぼすのか。栗原さんは「すごくプラスに働いている」という見解だ。今回の劇中では息子役の寺田さんとの母と子の会話のシーンも数多く描かれているが、「結婚して家族を持ったことでの柔らかさが、すごくにじみ出ている」とも。

 もちろん、これまで同様に“スタイリッシュな中谷美紀”“生活臭のないミステリアスな中谷美紀”を求められる作品、場面もたくさんあるだろうが、その点においても心配はしていないという。

 理由として挙げたのが、中谷さんが「『本人の個性が役に勝るくらい強くて、それがむしろ魅力となる役者』ではないこと」、そして「どの役をやっても“中谷美紀”を消すことができるから」だ。「中谷さんの頭の良さを感じる部分でもあるのですが、プライベートを絶対に見せないので、視聴者は本当の中谷美紀を知らないままでいられるし、だからこそ、そのときときの役として彼女のことを見て、共感を抱くことができる」ときっぱり。

 さらに栗原さんによると、中谷さんが「あくまで自然に、結果論としてそういうふうになるパートナーを選んだこと」にも感心。「彼女自身も結婚してから、きちんとオンとオフを区別できるようになったと言っていましたが、以前はずっと東京で一人で暮らしていて、オフのときでも、どこかお仕事モードになってしまっていたというのが、今はオフと決めたら日本から離れてヨーロッパに行ってしまうので、本当に切り替わるみたいで。そうすると、また東京に戻って仕事したいっていう思いに繋がっていくので、これはもうプラスにしかなっていないと思います」と結論づけていた。

 今期は中谷さんのほか、「ドクターX」(テレビ朝日系)の米倉涼子さん、「リカ」(東海テレビ・フジテレビ系)の高岡早紀さん、「ミス・ジコチョー」(NHK)の松雪泰子さん、さらには「グランメゾン東京」(TBS系)の鈴木京香さん、「まだ結婚できない男」(カンテレ・フジテレビ系)の吉田羊さんや稲森いずみさんといった“アラフォー~アラフィフ女優”の活躍が目立っているが、プライベートも含めて充実の一途をたどる“女優・中谷美紀”からは今後も目が話せない。

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